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8月下旬、フジテレビが東京・お台場の本社近くで開いた韓国ドラマ「マイ・プリンセス」のイベント。
主演のソン・スンホンさん(35)が優しく手を振ると「キャー」と歓声が上がった。
「目がきれい」「たたずまいがすてき」。集まった約3000人は中高年女性が中心だが、若い女性も交じる。
一方で、今夏はフジへの批判が相次いだ。俳優の高岡蒼甫さん(29)が、
「フジは韓流番組が多すぎる」という趣旨をツイッターに書き、
その影響もあってフジへの抗議デモが数回あった。
フジはこうした動きには沈黙を守り、公式ホームページで「どのような番組を放送するかは、
総合的かつ客観的に判断し決めている」との見解を示すにとどめた。
韓国ドラマの主戦場はもともとBSやCSだった。しかし最近は地上波にも進出し、一ジャンルとして根付いている。
「マイ・プリンセス」が放送されたフジの「韓流α」(平日午後、関東ローカル)枠。
昨年1月のスタート以来、イ・スンギさん(24)が出演した「華麗なる遺産」、グンソクさん主演で、
K-POPスターのイ・ホンギさんが共演した「美男(イケメン)ですね」などのラブコメディーを中心に編成している。
平均5~6%の視聴率を記録した作品も多く、平日午後としては好調だ。
何より10~20代の女性視聴者を掘り起こした功績は大きい。
フジ編成部の松崎容子副部長は「日本では今、視聴者自身の問題をそのまま描いたようなリアリティーのある作品が多い。
だからこそ夢や希望が詰め込まれ、気軽に見られる韓国作品が求められている」とみる。
不況で番組制作費が削られているという事情もある。「自局制作ドラマは再放送でも二次使用料などが発生し、
意外にコストがかかる。韓国ドラマは再放送より安くて高い視聴率が見込める」と松崎副部長は明かす。
TBSも昨年から平日午前に関東ローカルで「韓流セレクト」という枠を設置した。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)