11/10/06 09:35:29.16 /SjYGepe
この手の議論でいつも抜けているのが、富(資本)の集中による世界マクロ経済の
不活性化による弊害
自由資本主義体制で経済活動を行っていると、どうしても資本の集中が起きる
なぜなら競争社会において資本は大きければ大きいほど有利になり、弱小資本は
淘汰、統合されていく資本主義(金)の本質がある
平行して社会の中で富の集中が起きるが政府による所得の再分配機能が適切に機能しない場合、
富(金)の循環は阻害され一部に滞留することになる
(要は社会の一部だけが金持ちで、あとは全員貧乏の中国のようなもの)
この結果、社会の経済活動全体が縮小していく傾向となり、不景気の状態となる
逆に全員が貧乏の状態からスタートすれば、社会の経済活動の合計は膨張傾向となり好景気となる
(大戦後の経済)
ただ富の集中状態であっても、技術革新や新たな資源開発などによる社会経済活性化の燃料が投下されれば、
社会全体の経済は底上げするように成長し好景気となる(ただし富の集中は止まることはない)
今世界全体で不景気となっている本質は、従来日米欧の中間所得層の経済活動が中国などの新興国へ
移転してしまい、それに伴いその層で得ていた所得(循環していた富)も移転してしまったが、
その所得の再分配機能が上手くいっていないことによる
まだ新興国への移転の規模が小さい内は大きな影響はなかったが、世界第2位となった現在の中国は
世界の不況の大きなの要因の1つとなっている