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ギャンブル依存症の人たちの家族による自助グループ「石川たんぽぽの会」が発足した。
石川県内では依存症当事者の自助グループはあったが、家族の集まりは初めて。
ギャンブル依存症は多額の借金につながるため、家族も経済的にも精神的にも追い詰められるが、
多くが誰にも相談できないという。同会では、同じ悩みを持つ人同士が支え合い、
回復の手だてを考える場を目指している。
「夫が競馬にはまり、家の金融機関の口座がマイナスになっているのを知り、初めて気付きました」
「息子がパチンコであちらこちらに借金を重ね、『腎臓を売ってもいい』と口走るようになりました」
「借金が数百万円なら問題にしていません。家が1軒建つほど。人様にとても話せる額じゃない」
今月17日、金沢市の県女性センターで開かれた設立後2回目の集まりでは、
参加した3人の女性が、それぞれの悩みを打ち明け合った。みな、気がつけば経済的な窮地の中にいたという。
60歳代の女性は当初、借金を肩代わりして息子の反省を促し、50歳代の女性は夫を叱責したが、
いったんやめては再開するの繰り返し。いずれも福井県の自助グループに参加して初めて、
ギャンブル依存症が、本人の意志が弱いといった人格の問題ではなく、「病気」なのだと知った。
家族や友人の自助グループ作りは、国内では20年ほど前に始まり、全国に徐々に広がっているが、
県内は遅れていた。石川たんぽぽの会は、他県のグループに参加していた女性らが、
近場で集まれるようにと、先月設立。月1回、互いの状況を語り合い、
専門家の参考資料を基に家族の心構えなどを学んでいる。
参加している女性たちは「初めは一人で悩んでしまい、生きた心地がしなかった。
こうした会に出ることも『もし知っている人がいたら』と不安だった」と振り返りながらも、
「勇気を持って一歩踏み出し、みんなで分かち合えば楽になるはず」と、
同じ悩みを抱える人たちに参加を呼びかけている。
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