11/09/20 11:15:21.59
韓国電力取引所の廉明天(ヨム・ミョンチョン)理事長は19日、国会で行われた国政監査で
「過去にも電力の供給余力が100万キロワット以下に低下したことがあった」と証言した。
以前にも今月15日のような大規模停電が起きる危機があったが、何とか乗り切っていたという説明だ。
知識経済部(省に相当)と電力取引所によると、積極的な需要管理政策がなければ、2015年までに
供給予備率(電力供給能力の予備率)が3.7%‐6.6%に低下し、安全ラインの15%をはるかに下回る見通しだ。
今月15日の大規模停電は決して偶発的な事件ではなく、今後5年間は停電リスクの中で生活を余儀なくされそうだ。
2006年に韓国政府が発表した第3次電力需給基本計画(06‐20年)は、
今年の最大電力需要を6594万キロワットに設定した。
しかし、予測は大きく外れ、今年の最大需要は7313万キロワットだった。
これは、20年時点の需要予測(7180万キロワット)よりも多い。
韓国政府の電力需要予測が外れたのは、予測システムに重大な欠陥があることを意味する。
ある業界関係者は「政府の計算による電力需要量が実際より少ないことから、
電力需要予測プログラムに深刻な問題があると見なさざるを得ない」と話した。
その上、当初建設予定だった発電所を着工できなかった影響も少なくない。韓国電力公社によると、
5年前の第3次電力需給基本計画に盛り込まれた発電所建設事業のうち、これまでに建設が遅延しているか
中止された事業は716万キロワット規模だ。政府が民間の発電所建設計画の履行状況をしっかり管理しなかった結果だ。
■春秋にも停電懸念
発電能力の不足で、電力難が夏や冬だけでなく、春、秋にも懸念されるとの指摘がある。
発電所は年間30日程度の整備が必要だが、電力需要が逼迫(ひっぱく)する夏、冬を避け、
整備作業が春、秋に集中するためだ。
このため、春、秋にも電力需要が少し増大しただけで、停電リスクが生じる。
大規模停電が起きた今月15日には834万キロワット分の発電所が整備に入っていた。
これは電力供給能力の10%を超える量だ。
専門家は現時点で、時間帯別に電力料金に差を付けるなどして、需要を抑制する以外に方法はないと指摘する。
韓国開発研究院(KDI)のイ・スイル博士は「発電所を建設するといっても4年以上かかるため、
今後大規模停電といった事故を防ぐためには、電力需要を減らすしかない」と語った。(抜粋)
URLリンク(www.chosunonline.com)
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