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本多勝一さんと僕が並んで本にサインをしている。10年前ならありえなかった。9月10日(土)、「週刊金曜日」創刊18周年
記念集会だ。「福島原発事故 いまだからみんなで考えたい」と題し、本多勝一さん、落合恵子さん、田中優子さん、宇都宮健児
さんが話す。休憩をはさんで第二部は、「放射能から身を守る方法」について、鈴木千津子さん(たんぽぽ舎)と、明石昇二郎さん
(ルポライター)が話す。
(中略)
10年ほど前、本多さんと会った。本多さんから「会いたい」と言われて、金曜日で会った。自然保護、日本語問題、対アメリカ
問題など、僕ら以上に「右翼的」だった。共産主義者であり、反日・売国的な人間だと思っていたが違う。「民族主義者」だと思った。
「アメリカや日本語問題などについては鈴木さん達より僕の方がずっと右翼です」と言う。「何なら一水会に行って講演してもいい」と
言う。勇気のある人だと驚いた。結果的には、その講演会は実現しなかった。本多さんは勇気があったが、僕らにその勇気がなかった
のだ。右翼に襲撃されるだろうし、本多さんを守り切る自信がなかった。今考えると、なさけない話だ。何とか実現させたらよかったのに
と思う。残念だ。
(中略)
第二部の「放射能から身を守る方法」の時、会場からの質問に、鈴木千津子さんと明石昇二郎さんが答えていた。食品のこと、
身体への影響、避難のこと… などの質問が多い。その中に、「右翼と左翼は一緒に反原発のデモを出来ないのか」というのが
あった。「これは鈴木さんに答えてもらいましょう」と、僕も壇上にあげられた。
「出来ます。でも、左翼の方が反対しているんです」と説明した。僕は右翼のデモに2回、左翼のデモに4回出ている。僕などは、
もう左翼だと思われているのか、左翼のデモに出ても誰も文句を言わない。又、デモで「連帯の挨拶」もしている。その後、左のデモに
「針谷大輔氏にも来てもらい、挨拶してもらおう」という話が出、針谷氏も快諾した。ところが、中にいる、ゴリゴリの左翼的な人達が
強硬に反対し、これはつぶれた。
それで針谷氏は「じゃ、自分たちでやるしかない」と思い、「右から考える脱原発集会&デモ」をやることになった。結果的には、
いい方向に行ったのかもしれない。しかし、いまだに狭量な人たちはいる。目的が同じならば、どんな人達だって一緒にやれるはずだ。
準備会で、いろんな条件を話し合ったらいい。「皆、個人として参加してもらう」と。「右翼が参加する」となると、多分、変な心配を
するのだろう。黒い街宣車が何十台も来るのではないか。右翼の制服を着た人達が大勢来るのではないか。「北方領土返還!」
「日教組打倒!」などの幟を持ってくるのではないか… と。
しかし、そんなことはしない。又、このことはキチンと「取り決め」をしたらいい。それが出来ないのなら、「共闘」を断ってもいい。
しかし、個人として来る人間すらも阻止・排除するのはおかしい。「右から考える脱原発集会&デモ」の方が、この点では、ずっと
進んでいる。だって、こういう「注意書き」を事前に配っていたからだ。
〈各団体の幟や旗 及び趣旨に相応しくないプラカードや服装・言動はお断りさせていただきます〉
これは徹底していた。だから、右翼的な旗や、スローガンや、服装は一切ない。先頭に日の丸があるだけだ。右翼だけでなく、
ロフトの人たちもいるし、左翼の人もいる。先頭に日の丸があるが、文句も言わずにデモをしている。
もし、左翼との共闘になった時、「日の丸は外そう」という話になるかもしれないし、それは出来るだろう。右翼の方は面子に
こだわってない。むしろ、左翼側の方が面子にこだわっている。
本当はもう右も左もないのだ。一緒に出来ることは一緒にやった方がいい。不毛なイデオロギー論争の時代ではない。共闘を
考える中で、そういう話も出来たらいい。
ソース(マガジン9、一水会・鈴木邦男氏) URLリンク(www.magazine9.jp)