11/09/10 08:15:57.53
原子力に詳しい学者やメーカーのOBらの専門家チームが、福島第一原発のデータを分析し、
見解をまとめました。その内容は、「津波によって停電しても、適切に対応していれば、
メルトダウンなどの深刻な事態には至らなかった」というものでした。
福島第一原発を襲う巨大津波。1号機でも全ての交流電源が無くなりました。
危機的状況の中、最後の頼みの綱の出番の筈でした。その名も、非常用復水器、
通称IC。原子炉内の蒸気をタンクに溜めた冷却水の中を通して水に変え、炉に戻す、いざという時の装置です。
北海道大学の奈良林直教授やメーカーOBら全国34人で作る専門家チームは事故後、
国や東京電力から公表されたデータを独自に分析。その結果、この1号機のICで次の事態が起きていたと分析しました。
「津波によって制御盤がダウンし、その際、誤った信号を出したため、機能が停止してしまった」
「停止に気付き、再び午後6時過ぎに再起動するまで2時間以上かかり、
この間に炉心が損傷し、メルトダウンが始まってしまった」。つまり、頼みの綱がうまく機能していなかったのです。
現場の責任者である福島第一原発の吉田所長は、ICが停止していることを
知らずに復旧計画を立てていたことが明らかになっており、
初動段階でのミスが致命的になったと専門家チームは見ています。
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