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苫小牧市の一般会計と特別会計の２０１０年度の不納欠損額は、総額で２億７０００万円だった。
前年度よりも１０００万円減ったが、市民税や固定資産税などの市税分、国民健康保険料分が
それぞれ全体の４割を占め、不正受給などによる生活保護費の未返還、保育料の未払いが年々
増えている。市は徴収体制を強めるが、なかなか解決に結び付かないのが現状だ。
一般会計分は１億３０００万円強で、例年と同様、市税が金額ベースで９割弱を占める。
この６割が、破産などで回収不能になった法人市民税で件数は１１００件。次いで個人市民税が多い。
市税は前年度比で４５％の大幅増。固定資産税などを長く滞納し、約１０年分で５０００万円弱の
欠損額が発生したケースがあったため。生活保護費の返還などに係る不納欠損は３４件、
１０００万円弱。件数はここ数年を見ると倍近く増えているが、金額は病院などによる不正請求が
あった昨年よりも６割減った。不正受給や年金の申告などを正しくしていなかったケースが多く、
病院の診療費の不正請求も１件（２５０万円）あった。保育料は３９３件、６４０万円。前年度
よりも金額で１５％増、件数も増えた。
ソース：苫小牧民報社
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