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”着陸は当機が先―中国吉祥航空機、管制塔の命令拒否”
”China Real Time Report”
中国民用航空局は29日、民間の航空会社である吉祥航空に対する処罰を発表した。今月、上海上空で、カタール航空機が
燃料がわずかになったため救難信号を発し、即時の着陸許可を求めた。だが、吉祥航空機の乗組員は着陸を譲ることを
拒否したのだ。
国営航空が主流である中国の航空業界で、吉祥航空は数少ない民間航空会社の1つだ。今回の処罰で、同社は航空機の定員を
10%削減することを求められ、事業拡張計画の実施を一時的に止められ、さらに外国人パイロットの雇用も禁止された。
また国営の新華社通信によると、同機の機長であった韓国人パイロットは、中国でパイロットとして働けなくなった。
カタール航空のボーイング777機はドーハを出発し、悪天候のため上海にある浦東国際空港の上空を旋回していたという。
同機の燃料が少なくなってきたため、当局は上海の別の空港、虹橋国際空港に着陸させることにした。
だが、カタール航空機を先に着陸させるよう、管制塔が吉祥航空機に6度も命じたにもかかわらず、吉祥航空機はこれを拒否。
やがて両機とも無事に着陸したが、カタール航空機が虹橋空港に着陸したときには、燃料は18分間飛べる分しか残っていなかった。
吉祥航空が30日にウェブサイトに掲載した文書によると、同社はこの事件から「真摯(しんし)に学び」、この問題の
責任を取るという。中国民用航空局の声明によると、中国はカタール航空の燃料に関する予測が適切だったか、カタールの
当局と話し合うという。
中国の民間航空会社は、中国国際航空、中国南方航空、中国東方航空などの国営航空会社に比べ、市場シェアをなかなか
獲得できずにいる。
高速鉄道が7月に東部で事故を起こしたことで、鉄道の安全性への懸念が高まるなか、国内航空路線は活気を取り戻している。
北京-上海間の高速鉄道が開業するのにあわせて、国内線の価格は6月に大幅に引き下げされたが、その後、通常の水準に
戻っている。
吉祥航空のパイロットは、自分の飛行機も燃料が少なかったと言う。だが、中国民用航空局によると、着陸時には40分間分の
燃料がまだ残っていた。
新華社によると、「理由が何であれ、HO1112便の乗組員が8月13日に管制塔の命令に従わなかったことは間違っている」
と吉祥航空は述べたという。
(記者: Brian Spegele)
(2011年8月31日18:02)
上海の虹橋空港へ向かう旅客機
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ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
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