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人民元建て決済を全国に拡大 中国人民銀、ドル離れ促す
2011/8/23 21:13
【北京=高橋哲史】中国人民銀行(中央銀行)は23日、中国企業と海外企業が人民元を使って
貿易決済できる地域を全国に拡大すると発表した。人民元建ての貿易決済を増やし、中国企業の
為替リスクを小さくするのが狙い。米国債の格下げでドルの信認が揺らぐなか、貿易決済に占める
ドルの割合を減らし、人民元の国際化を促進する。
人民元建ての貿易決済を全国に拡大する方針は、李克強副首相が17日に香港で表明していた。
中国政府は2009年7月に東南アジア諸国連合(ASEAN)などの海外企業と、上海など国内
5都市に拠点を置く中国企業に限って元建て決済を解禁。10年6月に対象を海外は全世界に、国内は
20の省・特別市・自治区に広げた。
元建て決済を利用できる企業は当局が審査したうえで認可する。ドル安が続くなか、中国の輸出
企業は元建て決済を利用すれば為替リスクを気にせずに済むようになる。
元建て決済の利用額は今年1~6月に9576億元(約11兆5千億円)に達し、前年同期の13倍以上に
膨らんだ。中国の貿易総額に占める割合は9%前後とみられる。元建て決済の拡大は中国国内に入って
くるドルの減少につながる。すでに3兆ドルを超した外貨準備の増勢に歯止めをかける効果も期待できる。
ソース 日本経済新聞WEB刊
URLリンク(www.nikkei.com)