11/08/19 08:23:36.60
戦前戦中は報道が極端に規制されていた、しかし今は自由だと思われがちですが、
それは間違いです。報道規制はむしろ今の方がひどいと思います。
原発がらみで言えば、原子力安全・保安院の院長が震災翌日にはメルトダウンの
可能性を認識していたと、5カ月もたってから明らかにする始末です。
政府首脳もそれを知りながら隠していたということですから、責任重大でしょう。
俳優がフジテレビは韓流ばかりやっていると批判したら、彼に対するヘンな反発が
巻き起こったりすることにも、自由とは相容れないものを感じます。
これに関連して先日、フジテレビへの抗議行動があったんですが、
それを日本のメディアが報道しないのもおかしい。北京のメディアですら報道しているんですよ。
愛知で若い女性が殺された事件の報道もヘンでした。容疑者が捕まったときの映像に
テコンドー協会の看板が映っているのに、フジテレビはなぜかそれにモザイクをかけて見えないようにしたんです。
犯罪報道をするのに、容疑者の属性に当たる情報をわざわざ消すのはどういうことでしょう。
韓国に気を遣っているということなのか、こうしたメディアの報道姿勢のおかしさは、スポーツについても言えることです。
僕は15年以上、サッカーの現場を取材していますが、日本は韓国よりも格段にレベルが高い。
それをはっきり言う専門家もいるにはいますが、多くは口を閉ざしています。
だから本当のことが伝わらない。実力が拮抗したライバルであるかのように思われているのは、明らかにヘンなのです。
サッカーというスポーツは、レベルが高いチームが必ず勝つとは限りません。
番狂わせということがしばしば起きるのですが、なぜか日韓戦に関しては
ずっと番狂わせが続いていました。先日の日韓戦で日本が圧勝したのは、
実力差がそのまま表れただけのことです。
ひとつには、監督が日本流のサッカーを真似たことが裏目に出たということがあります。
韓国のサッカーは技術よりも力を重視した、言うなれば時代遅れのスタイルでしたから、
このままではまずいという思いがあったんでしょう。
Jリーグで育ったパク・チソンが引退するなど、世代交代の狭間にあることの影響もあったと思いますが、
いずれにしても順当な結果だったのです。
URLリンク(jbpress.ismedia.jp)
西村 幸祐(にしむら・こうゆう)氏
ジャーナリスト、作家。音楽雑誌編集などを経て、主にスポーツをテーマに作家、
ジャーナリストとしての活動を開始。2002年の日韓ワールドカップ取材以降は拉致問題や歴史問題などにも分野を広げ、
執筆活動を行っている。2011年4月「JAPANISM」を創刊、編集長を務める。