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医師の人材紹介最大手のリンクスタッフ(東京都港区)は、医師不足が深刻化する地方の医療機関向けに韓国人医師を
仲介するサービスを本格スタートする。
7月にソウルなどで韓国人医師を対象に実施した日本の医療機関への誘致セミナーが好評で、すでに京都府など2医療機関
と契約、月内にも3件がまとまり、5人の韓国人医師が日本で就業する見込み。地方では勤務環境が厳しい産婦人科医や
小児科医不足で廃業や休診に追い込まれる医療機関も少なくない。外国人医師の研修制度を活用して「医師不足に一役
買う」(杉多保昭社長)狙いがある。
9月以降、韓国の延世大学や韓国カトリック大学、中央大学など医学部が強みの大学や手術ロボットで有名な延世大学
傘下のセブランス病院などを回り、人材を掘り起こす。韓国人医師を採用したい日本医療機関を同行させて、具体的なマッチング
活動も計画している。
同社は2007年1月から臨床修練制度と呼ばれる研修制度を使って中国人医師の派遣を始め、これまでに80人を仲介した
実績がある。中国人医師に加えて、韓国人医師の仲介で今年は36人、来年は50人を医療機関に送り込みたい考え。
日本の医師免許がなければ外国人医師は医療行為をできないが、この研修制度を使うことで、一定レベルの語学力と自国で
臨床経験のある外国人医師は、条件付きながらも最長2年間、指導医の下で医療行為ができる。
その後に日本の医師免許を取得すれば、継続的に医療行為ができるようになる。
韓国人医師にとっても医療技術で進む日本での医療経験を積むことは自身のキャリアにつながる。同国では、医療保険制度が
不十分で「医師たちの間には収入や社会的地位に対する不満もあり、日本での医療経験を望む声がある」(リンクスタッフ)という。
臨床修練制度は本来、外国の医師に教えるのが目的。ただ、実際には地方の民間医療機関が医師不足解消のために苦肉の
策として活用している実態がある。リンクスタッフによると、外国人医師を採用した民間医療機関からは「総合病院で休診に
追い込まれていた産婦人科を再開できた」「命を救う行為に純粋で激務をこなしてくれる」と評判だ。
ただ、実際には留学経験者らが中心になるなど、人選のハードルも高く、制度の抜本的な改善が指摘されている。
ソース(SankeiBiz)
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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写真=リンクスタッフが7月に慶北大学の医学部で開催した日本への誘致セミナーの様子
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