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今週は、いま話題のフジテレビ韓国偏重報道騒動についてお話ししましょう。シンガポールから成田に着いた月曜日の早朝、
関係者から「館長! フジテレビが大変なことになっているのをご存知ですか!?」と情報が寄せられました。
創生期の「K-1グランプリ」を担当していたフジテレビのメンバーは、事業から営業まで今では各セクションの役員や局長に
出世されています。1993年から2002年まで約10年間、一緒に仕事をしている谷川貞治・FEG社長以下、K-1や
総合格闘技にかかわる多くのスタッフがいまでも仲良くさせていただいているだけに、同局をめぐって不穏な動きが広まるのは
残念なことこの上ありません。
それはそれとして、私がまだK-1プロデューサーをしていた10年前はフジテレビ、日本テレビ、TBS、3局で放送されて
いました関係上、3局のテレビ関係者と仲良くお付き合いをさせていただいてました。あえて申し上げれば、その中でも流行に
敏感で、新しいコンテンツを他局に先がけて取り入れようとする意欲と感性は、客観的に見てもフジテレビの関係者が
ずば抜けていました。
また他の局よりも、社員が自由に自分達の感性に素直に番組作りを行い、上司はそれを応援し育てるという風土が社内に
あふれていました。だからこそ、K-1という新しい格闘技も生まれ育ったのだと思います。したがって、韓流ブームが生まれK・POP
がブームになれば、いち早くその権利を取り、新しいビジネスとして展開していくのは、上場企業として当たり前のことであります。
この次に中国ブームがあれば中国、東南アジア、インドブームがくる前にそれらを仕掛けるのも当然のこと。米国がハリウッドを
主体にアメリカブランドのイメージ戦略を世界展開したのとまったく同じ構図なのです。
韓国政府も、極貧家庭からサラリーマンを経て立身出世したイ・ミョンバク大統領のもと、韓流スターとK・POPを、自国の
自動車や電化製品、パソコン、携帯電話を売り込むきっかけとして、国力を挙げて応援しています。
資源の少ない韓国が豊かになるためには、IT産業やコンテンツビジネスを育て、輸出する政策をとるのは自明の理。韓流ドラマ
やエンタメを巨大なマーケットである東南アジア、インド、そして日本へ輸出、展開しているのであります、経済発展著しい中国は
他国のエンタメや文化を広めるのは何だかんだ言ってもまだまだ難しい国ですが、他のアジア諸国、中でも東南アジアはかなり自由で、
しかも合計人口6億人の超巨大マーケットが形成されています。
今回の騒動を機に、日本政府や芸能界、テレビ局の関係各位に求めたいのは、今こそ韓国に負けず、日本のドラマやJ・POP、
そして文化を韓国や東南アジアに官民一体となり、大企業と一緒に売り込み、メディア展開しようではありませんか! FEG社長
の谷川様、K-1も進出すべきは中国でなく、東南アジアですぞ! 押忍
■石井和義(いしい・かずよし)空手団体「正道会館」宗師で、格闘技イベント「K-1」創始者。著書に「空手超バカ一代」
(文藝春秋刊)がある。
ソース(ZAKZAK、「石井館長の魁!人生塾」)
URLリンク(www.zakzak.co.jp)