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コメの放射線検査 2段階で
8月3日 18時40分
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、政府は、収穫期を迎えるコメについて、
収穫の前とあとの2段階で放射性セシウムの検査を行い、国の暫定基準値を超えた場合、
その地域を対象に出荷制限を行うことになりました。
これは、農林水産省が生産者団体などを対象にした説明会で示したものです。それにより
ますと、土壌に含まれる放射性セシウムの濃度が高い市町村などで収穫期を迎えるコメに
ついては、安全性を確保するため、収穫前に一部を刈り取って「予備検査」を行い、放射性
物質の濃度の状況を把握したうえで、収穫後にも検査する2段階の検査を行うとしています。
収穫後の検査で国の暫定基準値の1キロ当たり500ベクレルを超える放射性セシウムが
検出された場合、政府は、そのコメが収穫された地域に出荷制限を行います。
ただ、出荷制限の対象地域は、現在の市町村単位だけにすると、これまでの合併で非常に広い
範囲に及ぶ可能性があるため、基本的には合併前の旧市町村単位で行うことにしています。
また、出荷制限の対象となったコメについては、廃棄処分を義務づけて、市場に流通しない
ようにして、生産者の損害は東京電力に賠償を求めるとしています。
政府は、コメの検査を行う対象地域は、福島など東北と関東を中心にした14の都県のほか、
これ以外の地域でも土壌1キロ当たり1000ベクレル以上の放射性セシウムが検出されたり、
空気中の放射線量が1時間当たり0.1マイクロシーベルトを超えたりする市町村などと
なっています。さらに、政府は、各自治体が自主的に検査を行う場合も、この内容を参考に
検査するよう求めることにしており、今後、全国の都道府県にこの方針を順次、示すことに
しています。
(14都県は福島、茨城、栃木、群馬、千葉、神奈川、宮城、山形、新潟、長野、埼玉、
東京、山梨、静岡)
ソース NHK NewsWeb
URLリンク(www3.nhk.or.jp)