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【外信コラム】
ソウルからヨボセヨ ユッケジャンで以熱治熱
韓国も猛暑で毎晩、汗まみれでのたうちまわっている。最盛夏は「中伏の日」といって今年は
24日がその日にあたる。先日、盛夏のスタートである「初伏の日」に夏バテ防止料理の
「サムゲタン(参鶏湯)」を食べにいったら、長蛇の列で食いそびれた。
夏バテ防止の強壮食は本来、犬肉のご存じ「ポシンタン(補身湯)」だが、女性などがいやがる
ので今や鶏を使ったサムゲタンが人気だ。ミニ土鍋でまだグツグツいっているのを「フーフー」
いいながら、額に汗を浮かべて食べる。韓国人はこの熱いのを食べて「ああ、シウォネ(涼しい)!」
と声を発する。「熱で熱を制する」というわけで、これを「以熱治熱」といっている。
ところで日本では先ごろ生の牛肉を使った韓国料理の「ユッケ(肉膾)」が食中毒事件で話題に
なったが、韓国料理には似た名前の「ユッケジャン」があり、これが実は夏バテ防止料理になっている。
本来は犬肉スープ(ケジャン)だったが、犬肉が牛肉の細切りに代わりネギやワラビ、サトイモの茎、
モヤシなどとトウガラシやゴマ油で煮込んだものだ。
真っ赤な激辛料理で、これは熱いうえに辛いのでもっと「フーフー」となる。そして顔中、汗だらけに
なりながら「ああ、シウォネ!」と感極まるのだった。(黒田勝弘)
(2011.7.23 03:24)
産経ニュース
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