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北海道電力の株主総会が29日、札幌市内のホテルで開催された。福島第1原発の事故を受け、株主からは泊原子力発電所
(泊村)の安全性を問う質問が相次いだ。佐藤佳孝社長らは安全対策の実施状況を説明し理解を求めた。株主は昨年より207人
多い627人が参加。所要時間3時間11分は過去2番目の長さとなった。
株主総会で、原発廃止を求める株主提案は無かった。ただ、株主側から「原発は絶対に安全なのか」「不安感が消えない」など
安全対策に関する質問や意見が相次いだ。
佐藤社長らは津波による全交流電源喪失を想定し、移動発電機車の設置などの安全対策の実施状況を説明。2012年春の
開始を予定するプルサーマル発電については「安全性を確認し、道や地元4町村の話を聞いた上で計画を進める」とした。
今回、総会に初めて参加したという札幌市内の男性(30)は「福島で一度事故が起きてしまっているだけに、安全性を完全に
信頼するのは厳しい面もある」と指摘。別の男性(85)は「原発を止めれば道内の産業は立ちゆかなくなる。北電の対応は現実的
で理解できる」と話した。
佐藤社長は総会後の会見で「総会で出た原発への意見は重く受け止める必要がある」と振り返る一方、「脱原発については
国の政策として議論されればコストなど色々な議論が必要。対立軸で物事を決めることができないものもある」と原発廃止の意見
には慎重姿勢を示した。
ソース(日本経済新聞)
URLリンク(www.nikkei.com)