11/06/20 22:09:29.56
バナナ共和国
北西部に比べ、経済的に恵まれない人々が多く暮らすワシントン北東部。10日、小学校で
卒業式があり、藤崎一郎駐米大使が主賓として出席した。児童が3カ月かけて集めた
東日本大震災への義援金600ドル(約4万8千円)の小切手を受け取るためだ。
給食費を支払えない恵まれない家庭の児童が1ドルのブレスレットを作って集めた“大金”だ。
多忙の藤崎大使は代理を立てることもできたが、そうはしなかった。大使は、児童からもらった
青色のTシャツに着替え、炎天下で一人一人に卒業証書を手渡していた。
翻って、わが国はといえば、「そんな小さな金は目に入らない」とばかり、未曽有の国難に直面
してなお、政情不安な“バナナ共和国”を上演中だ。
大根役者の一人は、米軍普天間飛行場移設問題で「最低でも県外」と非現実的な言動を
弄した鳩山由紀夫前首相だ。
「言ったの、言わないの」「辞めるの、辞めないの」
議員バッジをはずすはずだった鳩山氏と政権にしがみつく菅直人首相との笑えない三文芝居だ。
海外で側聞する永田町の光景は、これがわが祖国の中枢で起きている出来事かと、めまいを
覚えるような惨状だ。
意外な評価
それもこれも、菅首相の思いのほかしぶとい粘り腰に原因があるのだろうが、実は日本国内で
案外知られていないことがある。オバマ政権の菅政権に対する評価が意外なほど高いのである。
米国は軍や物資の提供だけでなく、菅氏の退陣を願う国民にとっては、ある意味、はた迷惑な
オペレーションを実施していたのだ。
菅首相を支える「トモダチ作戦~外伝」と名付けておこう。
調整とか根回しという、かつての自民党が得意とした政治のイロハや、与党議員として政策を
じっくり学ぶ機会のなかった市民運動家出身の菅首相。党内運営どころか高度に複雑化した
国家のリーダーなど務まるはずもなく、外堀を埋められ万事休す、退陣は時間の問題とみられていた。
だが、不信任案を突きつけられると辞任をほのめかす荒業を繰り出し、可決の公算があった同案
を土俵際でうっちゃった。異論はあろうが、菅氏が戦略家だから倒れそうで倒れないのではなく、
そのぬえ的な強さの背後にオバマ政権のつっかえ棒があったのである。
原発事故処理では当初、全面支援を申し出た米政府への協力をしぶって米国の不興を買った。
しかし、日本国民の好むと好まざるとに関わらず、オバマ政権、具体的にはホワイトハウス国家安全
保障会議(NSC)は、総合的判断で菅政権を高く評価していた。
>>2に続く
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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