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問診会場近くの植え込みで放射線測定器をかざすと、毎時2,33μシーベルトの値を示した。
地面から離すと1μシーベルト台に下がる。
郡山市内の12日の最大値は1,38μシーベルト。
東京都内で計測された同日の最大値が0,0635μシーベルト。約二十二倍だ。
市内の最大値は3月15日の8,26μシーベルトで、5月中旬からは1,3μシーベルト前後で推移している。
文部科学省では3,8μシーベルトが計測された学校では屋外活動を制限するとしているが、
一方で年間の積算線量の子どもの上限値を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトとしている。
これは毎時1,3μシーベルトの場所で一年間暮らせば十分に到達してしまう値でもある。
「医者や学者も言う事が違い、避難の基準が分からない。
飯館村は一か月も放射能を浴びせさせて、値が低くなってから避難させた。国も県も信用できない」
長男(6)を連れた母親(40)は、こう憤る。
自宅は新築。避難しても経済的にやっていけるのか、何年後に戻れるのか・・・。
費用や子供の心に与える影響を考えると踏み切れない。
「放射能を気にする人と全く気にしない人にわかれる」と母親は言う。
対応の差が、家庭や地域での人間関係の不和を生んでいる。
「私は避難したい。でも、自衛官の夫が『俺が30キロ圏内に言っているのに』と取り合わず夫婦げんかばかり。
地元では一時避難した人に『逃げた』と陰口をたたく人もいる」
問診会には親自身が体調不良を訴えて訪れる例も。女児(7)の父親(38)は
「福島県内を車で回って営業している。3週間ぐらい38度近い微熱が続いて、中耳炎と副鼻腔炎になった。
今まで風邪ひとつひいた事がないので不安だが、本社は福島県外で、上司が理解してくれない。」
母親(39)は「小学校では今、りんご病(伝染性紅斑)やおたふくなど、冬に流行する伝染病がはやっている。
免疫力が落ちることと関係があるのだろうか」と不安げに話した。
問診会のボランティアスタッフをしていた郡山市の主婦服部美穂さん(37)は
「放射能は怖い、とあおるようなことだけは避けたい。でも、原発事故の時は何も知らされず、子どもたちは外で遊んでいた。
情報を出す側に頼り過ぎてはいけないと思うようになった。」
主催団体によると、東京都内や福島県内で計4回開催した問診会では、
微熱やのど・鼻の痛み、鼻血、下痢、頭痛、倦怠感、アレルギーの悪化などを訴え、投薬でも治りにくいとの声が多かったという。