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☆エジプト:デモ参加女性に「処女検査」 暫定統治の国軍☆
【カイロ和田浩明】エジプトを暫定統治する国軍が、カイロ市内でデモに参加していた女性
に対し「処女検査」を行った疑いが浮上している。国軍側は公式には否定しているが、軍
幹部の一人は米CNNテレビの取材に対し「拘束した女性を兵士が性的に暴行していない
ことを証明するために実施した」と証言。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは
「女性に政治活動をさせないための差別的ないやがらせ」と強く批判し、責任者の処罰を
求めている。
アムネスティによると、国軍は今年3月9日、カイロ中心部のタハリール広場でデモに参加
していた女性18人を拘束。殴打したり電撃を加え、うち17人に問題の検査を行った。
米FOXテレビによると、検査は白衣姿の男性が扉や窓を開け放った部屋で実施し、男性兵
士が周囲からのぞきこんだり写真を撮影していたという。
女性らは同11日に軍事法廷で裁かれ、13日には拘束を解かれた。うち数人は、風紀びん
乱罪などで執行猶予付きの有罪判決を受けた。
軍幹部の一人は地元紙の取材などに対し「市民と軍を分断するために作られたでっち上げ」
と反論した。だがCNNテレビで検査の実施を匿名で証言した別の軍幹部は女性たちについ
て「我々の娘とは違う。(広場の)テントで男性デモ参加者と一緒に寝ていた」と批判。検査の
実施理由については「(拘束中に)兵士が性的に暴行したと批判されないよう、すでに処女で
ないことを証明するためだった」と語った。
アムネスティは「倒錯した正当化だ。女性たちが受けた検査は拷問以外の何物でもない」と激
しく批判している。
エジプトはムバラク政権が2月に崩壊後、軍最高評議会が統治しており、早期の民政移管方
針を表明している。
[2011年6月15日 10時42分]
▽ソース:毎日新聞
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