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福島県内のハローワークは、東日本大震災や福島第1原発事故の影響を受け、
失業した被災者で混雑している。自宅が計画的避難区域内にあり失業後に避難生活を強いられた人や、
事故当時に県内にいたことを理由に書類選考で落とされたと訴える人もいる。
南相馬市の「ハローワーク相双」。鴫原良友さん(60)が勤務する市内の会社は3月の原発事故後に休業となった。
自宅のある飯舘村は計画的避難区域となり、5月から福島市内の公務員住宅に避難。
「仕事というより生活を奪われた。家は壊れていないのに放射能のせいで住めない。
どこにぶつけたらいいのか」と憤る。
南相馬市の荒勝彦さん(52)は昨年12月に長年勤めたガソリンスタンドを解雇され、
今年3月から機械関係の会社に就職した直後に、事故で再び失職した。
「原発には参った。人生を狂わされた」と肩を落とした。
求職者でごった返す福島市の「ハローワーク福島」。東京都出身の調理師の男性(47)は
勤めていた同市の飲食店が事故後に廃業した。関東から東北にかけて10件以上履歴書を郵送したが
断られ続けた。「返答がないため電話で問い合わせたら、『連絡がないんだから察しろよ』と言われたこともあった。
事故当時に福島にいただけで面接もしてもらえない」とこぼす。
高齢の両親と病気がちの妻、大学生の長女の5人家族の生計を1人で支えてきた福島市の男性(59)。
震災と原発事故で食品卸関係の勤務先が事業を縮小したあおりで解雇の憂き目に遭った。
「失業手当だけではかなりきつい。この年齢だと職もない」と厳しい表情で語った。
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