11/05/18 14:24:15.38
☆脱北者保護、打ち切りか…中国の要求に「留意」☆
【瀋陽=比嘉清太】中国遼寧省瀋陽の日本総領事館で約2年~2年8か月間足止めさ
れ、このほど来日した脱北者5人の移送に際し、日本側が「今後は脱北者を保護しない
」とする中国側の要求を事実上受け入れていたことが17日、明らかになった。
実際に日本が新たな保護要請を拒んだケースも発覚。今回が中国国内の日本公館か
ら来日する「最後の脱北者」になりそうだ。
中国では2002年、在瀋陽日本総領事館で起きた駆け込み事件以後、同種のケースが
各公館で続発。中国側の警備が強化されたため、08~09年に保護された今回の5人
を含め、日本側が外部で脱北者と接触し、車両で館内に連れ込む方法が定着した。
だが、中国は08年の北京五輪を前に、治安対策から日本側のこうした手法に反発。そ
れまで数か月程度だった中国での足止め期間を、長期化させるようになった。関係筋に
よると、今回は、中国側が「今後は脱北者を保護しない」ことを確約するよう文書の提出
を求め、日本側が「(中国側の主張に)留意する」と応じ、3月下旬、出国許可が下りた。
また、ほぼ同時期、ある脱北者が中国国内の日本公館に保護を求めたが、「今は難しい
」と断られた。日本政府が5人の出国に影響が出ることを心配したためとみられるが、今
後も、脱北者が日本国籍を持つ場合や、中国側の警備をくぐり抜けて館内に入り込むな
ど特殊なケースを除いて保護を控える見通しだ。支援団体の関係者は、「これからは中
国を出国した後、東南アジア経由で日本を目指す脱北者が増えるだろう」とみている。
一方、中韓関係筋によると、瀋陽などの韓国公館では現在、少なくとも十数人の脱北者
が足止めされている。ただ、「これまで2万人以上の脱北者を受け入れている韓国が、日
本のように妥協する可能性は低い」(外交筋)とされる。
(2011年5月18日10時14分)
▽ソース:読売新聞
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
▽画像:脱北者が保護されていた在瀋陽日本総領事館(10日)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)