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仙台市にある弥生期の「沓形(くつかた)遺跡」(仙台市若林区)に、
2千年前に東日本大震災と同規模の巨大津波が到達していた痕跡があることが、東北学院大学の松本秀明教授の調査で明らかになった。
現在の海岸線から内陸に4キロにある遺跡の砂の層で、平安期に巨大津波が襲ったという古文書もあり、
東北地方の太平洋岸には千年ごとに3度の巨大津波が襲来したことになる。(石田征広)
沓形遺跡は、仙台平野の太平洋沿岸を南北に走る仙台東部道路の仙台東ICのほぼ南隣に位置する。
地下鉄東西線の整備に伴い、仙台市教育委員会が「水田跡の上にえたいの知れない砂の層がある」として、
松本教授に調査を依頼した。
調査の結果、約2千年前の弥生期の海岸線から内陸に2・5キロの遺跡から巨大津波に運ばれたとみられる砂の層を確認した。
地形学を専門とする松本教授は、これまでも個別の地形の来歴を明らかにするため、
考古学の遺跡発掘現場に足を運び、地層を調べていた。
インド洋大津波に襲われたタイ・プーケット島を調査した経験から、巨大津波に運ばれた砂が堆積するメカニズムを解明していた。
沓形遺跡の砂の層は粒ぞろいで、当時の海岸線までたどることができた。
松本教授は「洪水で運ばれる砂は不ぞろいで、粒ぞろいの砂の層が当時の海岸線までたどれる。考えられるのは津波。インド洋大津波でも内陸まで砂が運ばれた。津波には地層をつくる大きな力がある」と説明する。
松本教授は4月下旬、今回の巨大津波の現地調査を実施、津波で堆積した砂の層について解析した。
この結果、今回の巨大津波で堆積した砂の層は内陸に2・3~3・0キロまで達していた。
沓形遺跡は当時の海岸線から内陸に2・5キロまで到達したとみられる。
松本教授は「沓形遺跡は弥生時代の津波が運んだ砂の層のほぼ先端」としており、
東日本大震災に匹敵する津波が起きていたことになる。
平安期の歴史書「日本三代実録」には869(貞観(じょうがん)11)年に起きた三陸沖を震源とする貞観地震(死者約千人)で巨大津波が起きたという記述がある。
松本教授は貞観地震に伴う津波についても、当時の遺跡として知られる沼向遺跡(仙台市宮城野区)のデータを解析した。
その結果、貞観地震に伴う大津波が運んだ砂の層は確認されているだけでも当時の海岸線から内陸に2・4キロに達していることが分かった。
これで、沓形遺跡に痕跡のある弥生期の津波を含めると、
東北の太平洋沿岸は東日本大震災を含め千年単位で3度も巨大津波に襲われたことになる。
松本教授は「過去に仙台平野が、東日本大震災に匹敵する巨大津波に2度襲われたことを知っていたとしても、それがまさか今日(こんにち)来るとは…。
しかし、現実に起きてしまった。過去の災害に学んだ津波防災策を期待したい」と話している。
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