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☆【岩手】難逃れたキノコ、復興の旗印に☆
自慢のキノコで地元を元気に―。岩手県陸前高田市のキノコ生産会社「きのこのS
ATO販売」の社長佐藤博文さん(50)は津波に家も事務所も流された。近くの市場が
なくなり、売り上げは半減する見込み。失った設備分の借金は数千万円に上る。それ
でもへこたれずにキノコを育てている。
同市高田町の丘にあるビニールハウス10棟は危うく難を免れた。津波はわずか3メー
トル先まで迫っていた。約7万株のシイタケは無事だった。
震災後、避難先の広田小学校から約20分かけてハウスに通った。電気と水道が止まり、
自然に任せるしかない時もあった。ただし、収穫は平時の1日150キロが200キロに増
えた。実は振動などの刺激がキノコの発育に好影響を与えるという。シイタケには、地震
や余震が幸いしたらしい。
3月14~24日には、軽トラックで市内の避難所約70カ所でシイタケ約1トンを配った。
半径10センチと大きさが自慢のシイタケは、支援物資が届きにくかったこの時期に喜ば
れた。
佐藤さんは、キクラゲ作りのパイオニアでもある。2007年、シイタケ不作の年に作って
みたキクラゲが成功。湿度が適度な陸前高田で潮風のもとじっくり育てると、肉厚でこり
こりした食感となる。流通するキクラゲの99%は中国産だが、陸前高田産が都内の仏
伊料理店など約20店舗のテーブルに上っている。海岸近くにあったキクラゲのハウス
やヒーターは流されたが、高台のハウスで菌糸は残った。
今では従業員10人が仕事に復帰した。だが、アルバイトの女性(21)が行方不明のまま
だ。「会社を建て直して、彼女の分も頑張る。まずは自分のキノコで岩手の農家、そして東
北の農家を引っぱっていきたい」
[2011年4月30日14時16分]
▽ソース:アサヒドットコム
URLリンク(www.asahi.com)
▽画像:育てたシイタケを持つ佐藤博文さん=陸前高田市
URLリンク(www.asahi.com)