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☆避難所で女性配慮の支援求める動き 職員ら悩み聞き改善☆
東日本大震災で避難所生活が長期化する中、女性に配慮した支援を求める声が高ま
っている。安心して下着を干せる場所の確保やプライバシー保護など女性ならではの
訴えや要望は口に出しにくく、悩みを抱える被災者の女性も多い。積極的に女性の視
点を反映している避難所もあり、女性団体などは支援のあり方やニーズ把握に動き始
めた。
トイレに備え付けの生理用品、座っても冷たくない便座カバー、女性専用の更衣室―。
約100人が避難生活を送る宮城県東松島市の「赤井市民センター」では、こうした細かな
生活の知恵が避難者に好評だ。避難生活を送る木村敬子さん(36)は「男性の前で生理
用品を持ち運ばずに済む」と喜ぶ。
アイデアを出したのは渡辺和恵さん(44)らセンターの女性職員ら。渡辺さんは昨年、避
難所での男女共同参画を考える寸劇の脚本を、所属する市民団体向けに書いたばかり
だった。
「阪神大震災のとき避難所のリーダーに女性が少なく、意見が反映されにくかったことを
学んだ」という渡辺さん。センターの渥美富雄所長(67)も「男性には気付きにくい点を指摘
してもらい助かる」と歓迎する。
ただ、避難所のすべてで過去の教訓が生かされているわけではない。意思決定の場に女
性の声が入りにくく、ストレスの原因になっている事例も多い。
「仕切りがなく、授乳時に気まずい」「下着を盗まれたことを男性リーダーに相談できなかっ
た」。3月末から緊急の女性用相談ダイヤルを開設した「せんだい男女共同参画財団」(仙
台市青葉区)にはこんな相談が寄せられているという。
約200人が寝泊まりする宮城県内の中学校体育館に避難している女性(67)は「安心して下
着を干せる場所がなくて困っているが、男性のリーダーには言い出しにくい」と疲れ切った表
情で悩みを打ち明ける。
干す場所がないため下着は使用後、ゴミとして捨てる。その代わり着替えるのは1週間に1回。
9人の避難所リーダーは全員が男性といい、女性は「つい先日まで、生理用品をもらうにもほ
かの物資同様、係の男性に声をかけなければいけなかった」と話す。
こうした事態に特定非営利活動法人(NPO法人)「イコールネット仙台」(同区)などは19日、
下着などの洗濯物を預かり、洗って返却する無料サービスを開始。同ネットの宗片恵美子代表
理事(61)は「洗濯をきっかけに避難所で生活する女性から悩みを聞き出し、改善に役立てたい」
と話している。
[2011/4/30 12:24]
▽ソース:日本経済新聞
URLリンク(www.nikkei.com)