11/03/25 23:12:42.17
東京電力が管内の306万世帯に対し、3月の電気料金を請求する際、支払い済みの2月の
料金を請求していることがわかった。東日本大震災で交通事情が悪化し、3月分の検針が
できなかったため、臨時に請求したという。
東電はいったん2月の料金で支払ってもらい、4月の請求の際に実際の料金と足し引きして
調整するという。東電はこうした説明をつけずに請求書を送りつけていた。
現在、福島第一原子力発電所の事故で、利用者が節電や計画停電で電気の使用を抑えて
いる。配慮に欠けた請求には不満の声が出ている。
東電によると、震災後の3月14~16日は全管内で道路が混雑するなどして、担当者が検針
に回れなかったという。茨城支店管内では被災して行けない地域もあり、23日まで検針が
できなかった。結局、3月中旬ごろに検針することになっていた世帯で、1都8県の約306万
世帯の検針が期日に間に合わなかった。
検針できなかった場合、電気供給約款に基づいて前月の料金を請求でき、次の請求で差額
を調整することになっている。このため、東電は3月分の利用明細に2月の料金と同じ金額を
記載して請求書を送ったという。敷地内に入れず、検針できない場合には前月料金での請求
をすることもあるが、大規模な前月料金での請求は過去に例がない。
ただ、請求書には説明がなく、利用者からは「計画停電にも、節電にも協力しているのに、
料金はおかしい」「いい加減な請求は納得できない」などの声があがっている。東電の藤本孝
副社長は25日の記者会見で「きわめて機械的にやってしまって申し訳ない」と謝罪した。
不手際をわびる文書を送る準備を進めているという。(金井和之)
朝日新聞
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