11/03/06 19:40:29.83
「情報商材」をアフィリエイト(※1)するというインターネット上のビジネスが存在する。
情報商材をご存じない方のために簡単に説明すると―、情報商材とは、ネットを介して販売されている、
その多くは何のことはない「情報(ノウハウ)」のことである。
日本人には「情報などおカネを出して購入するものではない」という考えが根強いが、それが価値のある、
あるいは稼げるノウハウとなれば話は変わってくる。
昨年だけでも、実に100種類以上の“稼ぎ系”情報商材(※2)が販売されていることに筆者は驚きを隠せない。
そればかりか、情報商材は電子書籍と違って1点の価格が5万円前後と高額なものが多く、なかには月々の
費用が必要なものもある。
その上、業界通に言わせると、“稼ぎ系”情報商材の95%以上は利益の上がらない「詐欺まがい」なものだという。
全国の消費生活センターに寄せられた情報商材に関する相談件数は、2006年度は37件、07年度は157件、
08年度は389件と急増し、さらに09年度は718件と、歯止めがかからない状況だという。
これでもまだ氷山の一角にすぎないだろう(図1参照)。
企業が副業を認めてしまうほど経済状況が悪化したなかで、「1日15分程度の誰にでもできる作業で」
「たったこれだけで月収100万円!」「月収 100万円とは言いませんが、50万円くらいなら簡単に稼げます」と
いったセールスページのうたい文句を目にすれば、情報商材に免疫のない読み手なら興味が湧いてくるのは当然だ。
情報商材は、「情報(ノウハウ)」という性質上、セールスページに内容の全てを書いてしまうわけにはいかない。
詐欺師たちはそこに付け込むのである。
人間、「世の中そんなに甘くない」と思っていても、自分に利益をもたらすかもしれない話となると、どこかで
信じたくなるもの。
しかも、「こんなにも高額の情報なのだから、ホンモノなのではないだろうか」と考えてしまう。
経済的に辛いときであれば、なおさら見る目が鈍り、「詐欺かもしれない」とは思いつつも「もしかしたら……」と、
期待して購入したくなるのが人情というものではないだろうか。
そんな読み手の背中を押す役割を担っているのが、「詐欺師アフィリエイター」と呼ばれているブログやメルマガ運営者だ。
彼らは、アフィリエイト収入を得たいがために、取り上げる情報商材が詐欺情報であろうとなかろうと、書かれている
通りに実践すれば成果を得られるがごとく商材を褒め称える。
さらに、詐欺師アフィリエイターのブログやメルマガのリンクを経由して購入すれば、「その成果をより確実なもの
(大きいもの)にできる方法を書いたレポートを特典として付ける」とうたっていることも多い。
そして、詐欺師アフィリエイターは、その情報商材が売れる度に販売価格の30~50%を手にしている。
こうしたアフィリエイターの存在が、情報商材の販売実績を高めている大きな要因になっている。
(>>2以降につづく)
▼ダイヤモンド・オンライン [3月6日(日)8時30分配信]
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
▽写真=全国消費生活情報ネットワーク・システムに寄せられた相談のうち、モール業者(ASP)を介して購入した
情報商材に関する相談件数とその推移。2010年度がどうなるのかが注目される
URLリンク(amd.c.yimg.jp)