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自殺者13年連続3万人超 就職失敗や家庭問題増
スポニチ 2011年3月3日10時35分配信
昨年1年間に自殺した人の原因・動機のうち「就職失敗」が424人と前年に比べ
19・8%増え、「家族関係」や「子育ての悩み」など家庭問題も4497人と
同9・2%増えたことが3日、警察庁の統計で分かった。自殺者数は3万1690人で、
13年連続3万人を超えた。
同庁は背景に、継続する「就職氷河期」や絆の希薄化があると分析、警察の相談
業務の強化など対策を進める。
総数は前年より1155人(3・5%)減ったが、毎日90人近くが自殺している計算で、
深刻な状態が続いている。政府は3万人を割り込むことなどを目指し、来年6月を
めどに2007年策定の自殺総合対策大綱を見直す方針。
遺書などで原因・動機が推定できた自殺者は2万3572人。判明分を1人につき
3項目まで記録している。心や体の病など健康問題が1万5802人と最多だった。
家庭問題では「夫婦関係の不和」が1207人(前年比11%増)、「親子関係の
不和」575人(14・3%増)、「子育ての悩み」157人(44%増)、「介護・看病
疲れ」317人(11・2%増)など。
経済・生活問題は「就職失敗」が20代が153人、30~50代はいずれも70人台、
60代は31人、70代も9人などとなったが、全体では7438人で11・2%減。
「負債」「事業不振」「倒産」「生活苦」「失業」などが軒並み減り、同庁は「リーマン・
ショック後の景気回復基調やヤミ金対策の効果」と分析している。
年代別では、50代が5959人でトップだが、前年より8・2%減で、内閣府が行った
「お父さん眠れてる?」と題した自殺防止キャンペーン効果がうかがえるという。
60代は5908人、40代は5165人。次いで30代の4596人、70代の3673人。
20代は3240人、80代以上は2401人、19歳以下は552人だった。年齢不詳
が196人いた。
▽スポニチ
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