11/02/12 15:29:00
福岡県内で朝鮮学校を運営する学校法人「福岡朝鮮学園」(北九州市)が県と市から補助金を二重取りした問題で、
県と市の調査に対し、学園側が二重取りの事実関係を認めていたことが分かった。県と市は重複金額を精査した上で
返還を求めるほか、補助金制度の見直しも視野に二重申請が行われた経緯も調査する。
県や市などによると、県は学園、北九州市は市内の北九州朝鮮初級学校と九州朝鮮中高級学校に対し、補助金を
交付。学園側は平成17年度からの5年間に、総額1100万円超の事業について補助金を県と市に二重に申請していた。
県と市は昨年末の二重取り問題の発覚後、学園側から提出されていた領収証の写しなどを精査。1月19日には学園に
出向き、学園の保管する帳簿と領収証を照合しながら、責任者らから事情を聴取した。
学園側は、県と市に二重に補助金を申請したことを認めた上で、理由については「事務処理上のミスだった」と従来の説明を
繰り返したという。
学園側への補助金は、県が学校の文化活動などの交流事業に交付しているが、学校の設備整備事業に加え、交流事業
にも支出している北九州市と対象が一部重なっている。そのため、学園側による二重申請が可能となっており、北九州市は
対象事業の制限など、制度の見直しも検討するという。
一方、学園側は毎年、県に補助金を申請した直後に、市に対して「県からの補助金はゼロ」とする内容の報告書を提出し
ていたことも判明している。学園による二重申請が「故意」だった疑いもあり、県と市は、来年度以降の補助金交付の是非
についても協議する方針。
▽産経新聞
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