【国際】「ユダヤ人追放」は後世の「発明」、パレスチナ人こそが古代ユダヤ人の子孫…「ユダヤ人の起源」著者、シュロモー・サンド教授at WILDPLUS
【国際】「ユダヤ人追放」は後世の「発明」、パレスチナ人こそが古代ユダヤ人の子孫…「ユダヤ人の起源」著者、シュロモー・サンド教授 - 暇つぶし2ch1:もろきみφ ★
11/01/17 08:32:13
 ユダヤ人国家と自らを規定する中東の軍事大国、イスラエルを支える思想を根底から否定する本『ユダヤ人の起源 歴史は
どのように創作されたのか』(武田ランダムハウスジャパン・3990円)が、欧米でベストセラーとなっている。著者はイスラエル・
テルアビブ大学で歴史学を教えるシュロモー・サンド教授(64)。パレスチナ紛争の中、「ユダヤ人国家」というあり方から非ユダヤ人
に対して開かれた「イスラエル人」への転換を求めるサンド教授に、民族とナショナリズムについて聞いた。(磨井慎吾)

 サンド教授が批判するのは、1948年のイスラエル建国の原動力となったシオニズム(“エルサレムのシオンの丘に帰る”という
祖国建設運動)だ。19世紀末に欧州諸国の排外主義的ナショナリズムに刺激されて発生したこの思想は、旧約聖書を根拠と
して「神が与えた約束の地カナン(パレスチナ)」をすべてのユダヤ人が帰るべき場所と定め、いまもイスラエルの国家理念で
あり続けている。

 そこで描かれるのは、聖書の時代から現代まで続くユダヤ民族は、約2千年前にローマ帝国によって故郷を追放された後、
離散と流浪の末に「約束の地」に帰還して再び自らの国を興したという物語だ。

 サンド教授は、この物語に徹底的な批判を加える。ローマに反乱を起こして敗れた後も、7世紀以降にイスラム勢力に支配
されてからも、農民である古代ユダヤ人の子孫たちが農地から離れるのは難しかった。多くはイスラム教に改宗し、パレスチナの地に
とどまったとして、追放は後世に「発明」された話だと説く。

 「パレスチナ占領の際、『ユダヤ人』という存在がなければ正当性を証明できなかった」と指摘するサンド教授は、現代イスラエルの
ユダヤ人と古代ユダヤ人の連続性を否定する。

 皮肉にもイスラエル建国の際に住む土地を奪われ、いま同国内で「アラブ人」と呼ばれているパレスチナ人こそが、シオニズム運動
を主導し、社会の上層部を占めるヨーロッパ系ユダヤ人よりも、古代ユダヤ人の子孫の可能性が高いという。

 本書はイスラエル国内でもベストセラーとなったが、反発も大きかった。サンド教授は「シオニストからはユダヤ人の否定者だと非難
されたが、彼らこそ“イスラエル人”の存在を否定する者たちだ」と反論する。教授は反シオニズムの態度を取りつつも、イスラエル国家
の存在自体は認める“穏健派”の立場だからだ。

 「(ユダヤ人国家という神話に固執する)シオニストたちがかえってイスラエルそのものを危うくしている。ユダヤ人国家という考え方を
突き詰めていけば、イスラエルは(凄惨(せいさん)な民族紛争が起きた旧ユーゴスラビア連邦の)コソボのような状況になってしまう」

 強烈なナショナリズムはその担い手の意図に反し、国家統合そのものを突き崩す結果も招きかねない。イスラエルの現状は、
現在の日本にとっても貴重な教訓となるだろう。

【プロフィル】シュロモー・サンド

 Shlomo Sand 1946年、オーストリアの難民キャンプで生まれ、48年に両親とイスラエルに移住。84年からテルアビブ大で
現代ヨーロッパ史を教える。

ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)
写真=インタビューに応じるイスラエル・テルアビブ大学のシュロモー・サンド教授
URLリンク(sankei.jp.msn.com)


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