10/12/05 07:12:30 BE:1920358278-PLT(12556)
4日、東京―新青森の全線が開業した東北新幹線は始発こそほぼ埋まったものの、午後は空席も目立った。
初日の乗車状況はまとまっていないが、JR東日本によると、11月下旬時点の下り「はやて」の
初日の予約は6割程度で、列車によっては3割に満たないものもあったという。
経済効果に期待がかかる一方で、課題は大きい。
初日は強風でダイヤも乱れた。4日午後5時半、3時間遅れで新青森駅に着いた列車で里帰りした
横浜市の女性(77)は「6時間もかかっては新幹線の意味がない……」。途中の仙台などで
多くの乗客が降り、新青森到着時は約半数の席が空いていた。
下北半島や十和田湖への玄関口、七戸十和田駅(青森県七戸町)で降りる観光客もまばらで、
地元のタクシー運転手の女性(43)がこの日乗せた県外観光客は1組。十和田湖方面行きの
バスでも、乗客が1組しかいない便があったという。
青森市が造成した新青森駅前には広大な空き地が広がる。小売店はコンビニ1軒だけ。
同駅に観光客が集まり過ぎると約4キロ離れた中心街がさびれるとして大型商業施設を
規制しているためだ。
青森県が2008年に公表した需要予測では、県と首都圏を往来する人は05年の
152万人から12年に181万人に増えるとされるが、達成は微妙だ。延伸事業に
1850億円負担した青森県は今後、年100億円超の返済が続き、県自身が
「新幹線は高い買い物」と認める。
JR東日本の幹部は「ビジネス需要と京都のような観光名所を併せ持つ東海道新幹線とは性格が違う。
まだ注目されていない東北ならではの魅力を発掘する必要がある」と話す。
*+*+ asahi.com 2010/12/05[07:12:30] +*+*
URLリンク(www.asahi.com)