10/10/25 09:09:29
以前、付き合っていた彼氏がウォシュレットを使っていることを知り驚いた私は、ウォシュレットを使うか否かの
アンケートを友達に実施した事があったのだが、使うと答えたのは9割方男だった。
「何で使うのか意味が分かんない」、というのは女性の大半の意見で、男性は「ウォシュレットをしないとトイレは
終わらない」「俺は現代人だから」「海外などでウォシュレットがない時はシャワーを浴びる」などという意見もあった。
痔になりやすい、或いは肛門の位置関係など、男女の機能的な差もあるかもしれないが、この結果を知った時、
私は男性に対するある種の幻想が崩れていくのを感じた。
もちろん、清潔な男が好きという女も多いだろうが、私はどこかで、男には「豪快・野蛮・下品」であって欲しいと、
少しくらい拭き残しがある方がむしろいい、と思っていたのだ。
男が「これ賞味期限大丈夫?」と聞いたり、ゴキブリを見て跳び上がったりするのを見ると、やはり私は残念な
思いがする。
だがこの幻想の崩壊は、これまで男性が抱いていた女性像から、女性がかけ離れていった見返りとも言えよう。
女も男も異性による幻想を打ち消し、本音を吐くようになったら、もうそこに女と男を結びつけるものは微塵も存在
しないのかもしれない。
ソース(東京新聞 10/21付 23面 こちら特報部 小説家・金原ひとみ氏)