10/08/31 11:07:58
追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子大学生=当時(20)=が平成19年、
大学でいじめを受け続けたとする遺書を残して自殺したにもかかわらず、大学側が調査せず放置していたことが30日、
関係者への取材で分かった。大学側は調査に積極的だった大学生のゼミ担当教授を遺族の窓口担当から外すなど隠蔽(いんぺい)工作とも
取れる対応に終始。遺族は大阪弁護士会人権擁護委員会に人権救済を申し立て、「きちんと調査してほしい」と訴えている。
大学生の遺族や関係者などによると、大学生は19年6月8日、神戸市の自宅マンション敷地内で死亡しているのが見つかった。
自宅がある8階から飛び降りたとみられ、部屋には遺書が残されていた。
父母あての遺書には「学校で受け続けたイジメ(略) 僕はもう限界です。僕には居場所がありません」
などと記されていた。自殺2日前の携帯メールにも大学でのいじめを示唆する内容が残されていた。
このため遺族は、ゼミ担当教授らに、自殺原因とみられるいじめの調査を依頼。
この教授が再三にわたり、大学側に早期の調査と原因究明を求めたが、大学側は
「調査対象の学生の親から苦情が出る」などとして調査しなかったという。
大学側は自殺から約半年後の20年1月、相談した弁護士からも「調査すべきだ」との進言を受けたが、
「大学と小中高(のいじめ)は異なる」「別の弁護士は調査の必要がないと言った」などとして放置し続けたとされる。
さらに、遺族の窓口となっていたゼミ担当教授を、この問題から外す措置を取ったという。
この問題は21年10月に大学内の人権啓発委員会でも取り上げられたが、それでも調査が行われることはなかった。
大学側は今年2月になって、遺族に「見舞金」を渡したが、この際、遺族に「相互に何らの債権債務がないことを確認した」
とする「合意書」への署名を求めたという。遺族は「大学側に調査を要求する権利を侵害された」として、
今月23日に大阪弁護士会に人権救済の申し立てを行った。
大学側は、産経新聞の取材に対し「遺族から要望がなかったので調査しなかった」と話している。
◇大学側は虚偽説明
自殺した在日インド人の男子大学生=当時(20)=は、家族思いで重病だった父親に代わり、アルバイトで一家の生活を支えていたという。
一家は、父親がインド料理店を経営するなど、かつては経済的に豊かだったが、父親が重い肝臓病を患い失職。
このため、母親のパートと大学生のアルバイト収入でやり繰りせざるをえない状況となり、父親の治療費もかさんで家計は苦しくなったという。
>>2に続く
以下ソース:産経ニュース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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