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国土交通省が11日発表した「高速道路の無料化実験1カ月の利用状況」で、その“功罪”が浮き彫りになった。
無料化区間の交通量が倍増する一方で、無料化区間と並行する鉄道では旅客数が激減した。
沿線の観光地でも、インターチェンジ周辺か並行する国道沿いかなどの
立地で明暗が分かれており、無料化の効果を見極めるには、なお時間がかかりそうだ。
「福岡方面から自動車で来る人が増えている」とホクホク顔なのが、
長崎県佐世保市のハウステンボスの広報担当者。
西九州自動車道が無料化されたことで、7月の利用者が3割も増加した。
国交省によると、実験区間にある観光施設では、
無料化開始の1週間の平日来客数が、実験前に比べ1割増えたという。
“特需”に沸く観光地がある半面、車の流れの変化に苦しむのが、並行する国道にある観光地だ。
国交省調べでは、並行一般道路の交通量は実験前に比べ2割も減少。
国道沿いの「道の駅」では、客数が半減したところもあり、深刻な影響が出ている。
赤字続きの地方の鉄道への影響も深刻だ。
一部無料化された京都縦貫道と並行する北近畿タンゴ鉄道は、無料化開始1週目の休日の旅客が11%も減った。
同社では「1千円乗り放題で旅客が20%減った昨年より7月はさらに収入が落ち込んだ」と声を落とす。
渋滞への対応に苦慮するのが高速バス会社や物流業者だ。
これまではなかった場所で発生するようになったため、運行時間が読めなくなった。
新潟交通では「高速バスの到着が20~30分遅れるなど定時運行に影響が出た」という。
物流業者からも「渋滞で遅配の可能性がある」(九州の運送会社)と、懸念する声があがっている。
国交省では、今後も渋滞状況や公共交通機関への影響を検証し、
来年度以降の新たな対象区間の選定を進める考え。
ただ、実験開始からわずか1カ月で、“副作用”も多く出ており、どこまで区間を広げられるかは、不透明だ。
ソース サンケイ 2010.8.12 01:16
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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