11/08/27 12:39:21.66 z7abDqgL
>対象を傷つけ壊してしまったという怖れや悔いがあまりに苦しく耐えられない時、
つまり心の痛みを味わう抑うつの感情(抑うつポジション)に耐えられない時、自己は成熟してきた自我機能を壊してしまいます。
悪い対象は悪いものであり、良い対象は理想的に良いままで無事であるという、
対象が無事のままの世界(妄想―分裂ポジション)を保ちつづけようとします。
これを心的機制の視点から捉えてみましょう。「対象を傷つけてしまった、僕には治せない」という絶望や悲哀の感情、すなわち抑うつ状態を、
「もう大丈夫だ。無傷だ。そもそも大した傷ではないし、対象そのものも大したことはない」という抑うつとは逆転した躁的感情で覆い隠そうします。
これが、「躁的防衛(manic defence)」です。
又、傷つけた対象への自分の償いの行為が素早く完璧に達成されたということで、
続いている悲哀の過程を時期尚早に終わらせてしまう、万能的な自己の修復力の空想で全てを解決してしまうという機制が働くこともあります。
これが「躁的償い(manic reparation)」です。
この機制により、延々と自己を正当化し、他者を傷つけ、壊していく。
自身の行動を内的に正当化し、どこまでも残酷になってしまう。
これが「良心の呵責がうまれてこない」理由。根っこには、ありのままの自分がない、等身大の自分が愛せない、自分を許していないということがある。
こんな感じです。
>>379は又今度書きます•••