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続き>>505
さて、子育ての仕方とGRのレベルには、相関があるのです。
生後まもなく手厚いケアを受けた子ネズミではGR遺伝子のボリ
ュームつまみの音量が大きく設定されることがわかりました。
GRのレベルが高いと鋭敏にコルチゾールを検出できるので、
すばやくフィードバックがかかり、ストレス反応を抑えます。そ
れゆえ子供は温厚に育ちます。子育ても余裕をもって行うことで
しょう。
つまり遺伝子そのものの有無ではなく、遺伝子の発現の仕方が、
行動によって世代を超えて伝達されうるのです。これはエピジェ
ノミックス(遺伝子そのものではなく、遺伝子を取り巻くしくみ
の変化。「エピ」とは外側の意)と呼ばれ、生物学研究の新しい
トレンドになっているのです。むろんネズミの成果がすぐにヒト
に当てはまるとは限りませんが。