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<精 神 分 裂 病 と 精 神 病 院 の 歴 史>
1960年代の精神病院は非常に酷いものであった。病院というより「収容所」に近かったといえるだろう。
精神分裂病患者は鉄格子のある2畳ほどの部屋に閉じ込められ、時には足や手を鎖でつながれた状態で、
10年、20年も過ごしたのである。患者は外に出される事はほとんどなく、一日中鉄格子の中で
過ごしていたのである。当時の精神病院は刑務所よりも暗く、最悪な環境だった。
よく世間では、精神病院は「不気味な雰囲気が漂う隔離施設」というイメージが先行しているが、
少なくとも1960年代までの精神病院はそのイメージ通りのもので、事実であった。
そして、このような精神病院は実際には1996年くらいまでは存在していた。
「精 神 分 裂 病」の「統 合 失 調 症」 へ の 呼 称 の 変 更
2002年8月、精神分裂病は「統合失調症」に名前が変わった。名前が変わる大きな動機となったのは、
主に患者家族から出された要望が強かったからである。これを受けて、精神神経学会は、
新しい名称に変更する事を決定した。当初、精神神経学会が考えた新名称は、
■シゾフレニア ■クレペリン・ブロイラー症候群 ■統合失調症の3つであったが、
弁護士、学者、市民団体などの様々な意見を聞いた結果、多数決で「統合失調症」という病名が、
新しい病名として選ばれる事になった。しかし、現在でも52%の精神科医は、
「精神分裂病が一番症状にあった適切な病名だ」として、現在も統合失調症という名称に反対している。