10/12/30 01:02:04 vXNOgAc+
トルストイは周囲の人々の生きざまを観察することで、人生の意義を見出そうとしました。
人々の生き方は、四通りでした。
第1は、無知無識の道。人生が無意味であることを知らない人たちです。
第2に快楽主義。人生に望みのないことを知りつつも、真実を直視せず、享楽にふけっている人々です。
第3は自殺。生が悪であり、無意味であることを知り、自分で自分を絶滅してしまうのです。
トルストイは、「強いしっかりした性格の少数の人が、こういう生き方をする」と言い、
彼自身もひきつけられましたが、彼にはまだ、そこに突入するまでの絶望感はありませんでした。
第4は、弱気の生き方。すべてを知りながら、自殺する力もなく、ぐずぐずと、ただ生きている人たちです。
「この生き方は、私にとって実にうとましかった。しかも私は、こうした境地にとどまったのであった」