【抑うつ】適応障害 Part10【内的葛藤】at UTU
【抑うつ】適応障害 Part10【内的葛藤】 - 暇つぶし2ch2:優しい名無しさん
10/02/09 00:48:21 jCzCBS0W
↑「・適応障害とは何か(弘文堂『新版 精神医学事典』より転載・一部改変)」の続き

 適応障害に至る要因は大きく次の三群に分かれる。(1)疾患によるもの:この中には身体的原因
(流行性脳炎、進行麻痺、脳の外傷など)、内因性精神病、神経症などが含まれる。(2)人格障害や欠陥に
よるもの:反社会性人格障害(非社会性人格障害)や境界性人格障害(情緒不安定性人格障害の境界型)、
統合失調質人格障害、知的欠陥など。(3)状況による適応障害―人格的要因よりは環境的要因による
所が大きい、正常な人にも現れやすいもの。これは前二者の持続的な障害に比べて、一過性の適応障害
であることが多い。また適応規制を考える上で、適応障害と適応を対立概念と考える立場と、例えば非行
やヒステリー反応も、一時的にせよその個人の安定追求のやり方で、適応への過程とみる見方がある。
 なお、米国精神医学会の精神疾患の統計・診断マニュアル DSM-Ⅳ-TR 新訂版によれば、適応障害の
診断基準として、次の五つを挙げている。A.はっきりと確認できるストレス因子に反応して、そのストレス因子
の始まりから3ヶ月以内に情緒面または行動面の障害が出現。B.これらの症状や行動は臨床的に著しく、
それは以下のどちらかによって裏づけられている。(1)そのストレス因子に暴露されたときに予測されるもの
をはるかに超えた苦痛。(2)社会的または職業的(学業上の)機能の著しい障害。C.ストレス関連性障害は
他の特定のⅠ軸障害の基準を満たしていないし、すでに存在しているⅠ軸障害またはⅡ軸障害の単なる悪化
でもない。D.症状は、死別反応を示すものではない。E.そのストレス因子(またはその結果)がひとたび終結
すると、症状がその後さらに6ヶ月以上持続することはない。そしてその病型として、抑うつ気分を伴うもの、
不安を伴うもの、不安と抑うつ気分の混合を伴うもの、行為の障害を伴うもの、情緒と行為の混合した障害を
伴うもの、特定不能の九つを挙げている。この考え方はどちらかと言えば上述の正常人にも現れやすい
一過性のものを指しているといえる。


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