11/05/10 06:33:44.16
>>922
プラトニンの薬効、薬理
１．細網内皮系機能亢進作用
Ａｄｌｅｒ‐ＲｅｉｍａｎｎのＫｏｎｇｏｒｏｔ法による細網内皮系機能検査で，静脈内投与により一過性の機能亢進が認められた（ウサギ）。
２．白血球の遊走速度及び貪食能の促進作用
１）皮下投与により好中球の遊走速度が有意に亢進された（マウス）。
２）静脈内投与によりオプニソン係数をＷｒｉｇｈｔの原法に従って求めたところ，白血球の貪食能促進が認められた（ウサギ）。
３．創傷治癒促進作用
実験的に創傷を作製した状態に対して，静脈内投与により治癒日数の短縮が認められた（ウサギ）。
４．末梢血行促進作用
静脈内投与により皮膚温の上昇が認められた（ウサギ）。
５．熱傷治癒促進作用
実験的に熱傷を作製した状態に対して，静脈内投与により熱傷の治癒促進及び細網内皮系機能の早期回復が認められた（ウサギ）。また，皮下注射により肝ＦＡＤ量及び腎ＦＲ量が，ほぼ正常値付近に維持された（モルモット）。
６．アルチェス現象の治癒促進作用
卵白アルブミンを用いて惹起したアルチェス現象（浮腫，出血，壊死，潰瘍）への影響を，皮下投与により観察したところ，アルチェス現象による組織損傷が限局化され，その再生治癒の促進が認められた（ウサギ）。
７．アジュバント関節炎の治癒促進作用
ラットのアジュバント関節炎に対して，０．１μｇ／ｋｇ／ｄａｙ，１μｇ／ｋｇ／ｄａｙを３０日間連日投与したところ，炎症の治癒促進が認められた。
８．その他
プラトニンには，Ｔリンパ球機能の調節作用，抗体産生増強作用，増血臓器賦活作用，内分泌系賦活作用，肝機能賦活作用，生体膜脂質の過酸化の防止作用など多彩な生物学的作用が報告されている。
[体内薬物動態]
血中濃度
健常成人男子に本剤２剤（プラトニンとして０．１ｍｇ）を静注したときの血漿中のプラトニン濃度は，投与後１５分で最大に達し，２時間後には消失した。