10/12/11 16:32:16
>>611
それだったら、ますます可笑しなことになるがね。
言葉尻ではなく全文を検証してみよう。
「宗教的悲惨は、現実的悲惨の表現でもあれば、現実的悲惨に対する抗議でもある。
宗教は追いつめられた者の溜息であり、非情な世界の情であるとともに、霊なき状態の霊でもある。
それは人民の阿片である。人民の幻想的幸福としての宗教を廃棄することは、人民の現実的幸福を要求することである。
彼らの状態に関するもろもろの幻想の廃棄を要求することは、それらの幻想を必要とするような状態の廃棄を要求することである。
かくて宗教の批判は、宗教を後光にもつ憂き世の批判の萌しである。」
ハイネの「宗教は救いのない、苦しむ人々のための、精神的な阿片である」
これを念頭に書いた言葉であり、むしろ宗教は精神の緩和剤である意味がこめられている。
確かに、マルクスは無心論者ではあるが、それは、ソ連の「戦闘的無神論」
とは別格のものである。
そして、ソ連が宗教を排除していたのは、建前などではない。
数多くの教会が破壊され、聖職者及び信徒が虐殺されたのだから。
まさしくそれは、マルクス・レーニン主義者の政策だったのである。