10/01/18 23:22:19
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私、田舎じゃ立派な行き遅れなんだよなあ─。
実家は香川県の、そのまた地方にある。32歳になった今年は、帰省したとたん、
母と姉が総攻撃。かなりきつかった。うんざりだ。
「お見合いする? けっこう格好いい人、いるのよ」
冗談じゃない。姉みたいに、地元の農家の息子と結婚して農作業に追われるなんて、
お断り。あんな田舎で、私と釣り合う年齢で結婚してない男自体が、怖い。耳をふさぐよ
うにこたつにもぐりこみ、顔だけ出した状態で、母親に答えた。
「まだ、いい」
裕福な男性と結婚して、リッチな専業主婦として女性誌に特集されるという夢は、
捨てていない。
イケメンで一流企業勤務の男性からプロポーズをされたのは、27歳の時だ。でも、彼と
結婚したら専業主婦にはなれるかもしれないけど、リッチな専業主婦にはなれない。
東北地方の彼の田舎に、いつかは帰らなければいけないのもイヤ。彼がもっと熱心に口説
いてくれたら、わからなかったけど、軽くしぶったら、腰を引いてしまった。
今では、そんな彼がうらめしい。それ以来、彼以下の男性とは結婚できないという呪縛が
できてしまったからだ。もっとリッチで、イケメンで、情熱的で......。自分でもキリない
よね、と思う。わかってる。
(略)
確かに容姿だけでモテる時期は短い。旬は過ぎているのかもしれない。でも、今までは、
「そのままでいいんだよ。君が一番だよ」と言われてきた。そんな言葉が、理想を追う力
にもなってきたんだから。もっと言ってほしい。
急に生き方は変えられない。理想も捨てられない。
みんなそうじゃないの----?