06/06/18 13:28:17
MZ-RH1の弱み
DSP TYPE-R 未採用の為、リニアPCM以外のATRACでの録音は音質面で
据置型MDデッキに劣る。DSP TYPE-Rはご承知の通り、圧縮時にビット
アロケーションし、重要な音域にビットを再配分することで効率的に
音楽情報を取り込むもの。旧ATRAC比で、明らかにMDの音質改善を達成
せしめた技術であるが、何故RH1に採用しなかったのか。
デジタルコードでCDから録音した際のSP(292kbps)の音質は、TYPE-R機
やその他ビットアロケーション機と比較し、RH1のそれは明らかに時代を
遡ったものになってしまっている。Sonic StageでATRAC3plus 352kbps
にてRH1に転換したものも、聴感上は、TYPE-RのSP比で薄っぺらいデジタル
感を感じる。
Sonyの開発者は、RH1使用者をSonic Stage 上でデータコピーする
iPod使用者とそれほど変わらないと想定しているのであろうか?
それとも、ATRACの音質改善機能はコスト面から排除し、あくまで
その他シリコン機との競争上、圧縮機能だけに焦点をあててしまった
のだろうか?
小生としては、SONYから、ATRAC、ATRAC3、ATRAC3plusに、次世代
TYPE-Rを載せたESシリーズ新型機を導入することを切に希望する(
当然、リニアPCMは載せるとしての話・・・)。
MDの良質な音質は、その他圧縮型シリコン/HDD機に勝ることに異議を
唱える向きは数値オタクを除けば少ない。ポータブルで高音質を楽しむ
機器はMDを除き皆無に等しい。据置型で記録、ポータブル機で高音質
持ち運びという従来の楽しみを消さないでもらいたい。
小生のRH1の楽しみ方は、RH1で記録したリニアPCM、据置機TYPE-R記録
のATRAC(292kbps)を持ち運ぶ方法である。
が、TYPE-R搭載据置機の余命は、MDという記録方式であるだけに、何時、
なんどき、記録部分が焼けて故障してしまうか分からない。旧JA333ES
発売以来6年・・・早いこと対応してもらいたいものである。