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日本のプロ野球の入場料は高いと言わざるを得ない。ヒーローになりお立ち台に立つ選手はよく「また球場に来て応援してください」と語るが、
そう何回も見に行けるものではないのである。
また、入場料ではないが、球場で販売する飲食品も総じて高い。とくにビール。どの球場でも700円から800円はする。
紙コップに注がれるのは350ml入りの缶ビールと同じ量だ。スーパーではビールの安売り競争が行われている。正式なビールで200円ちょっと、
発泡酒なら150円前後、第3のビールに至っては100円以下で売られているものもある。そんなご時世に一杯700円。買うのを躊躇する人も多いだろう。
だったら飲まなきゃいいじゃないかといわれるかもしれないが、野球観戦にビールは切っても切れないもので、つい買ってしまう。
そこに球場サイドの「足元見てる感」が感じられるのだ。
大不況下の今、誰もが支出を最小限に抑える努力をしている。それを現わすように、好業績を収めているのはユニクロやマクドナルドなど、
安価でありながらお客に一定の満足感を与えている企業だ。ところがプロ野球業界は好況時の価格設定のまま。
それでビジネスモデルを構築し長年やってきたのだから、なかなか変えることはできないのだろうが、時代の流れに乗っているとはいえない。
もちろん入場料が高くても、それに見合う満足感が得られれば客は納得する。
これぞプロの技というプレーや息詰まるシーンを見せてくれれば今の価格設定でも問題はないだろう。だが、毎日のようにやっていれば、
大味で「金返せ」といいたくなる試合も出てくる。
その点、ソニーは立派である。