11/07/07 02:06:44.37 ZuavAcJM
永遠より少し向こう
夜より深い黒
クチビルのいらないキス
肌のない体温
心臓の近くのどこか
時々空虚が痛んだりする
その場所のことなんだろう
僕が羅列する君ってやつの正体は
好きと嫌いを箇条書きにして
自分を裸にしたと思い込めるなら
どんなに楽だろう
せっかく好きになった雨が
トタン屋根を叩くその雨音が
シアワセとは反対側の
僕の扉をノックし続けている
肌のない体温
心臓の近くのどこか
時々空虚が痛んだりする
その場所のことなんだろう
自分を裸にしたと思い込めるなら
どんなに楽だろう
440:774mgさん
11/07/07 02:14:52.70 GHDXGRuq
「旧校舎のワルツ」
三階の窓から空を眺めていると
空の一部がちぎれて落ちてきた
手が生えて足が生えて頭をもたげたそれは
死んだクラスメートの形をしてた
黒板の日付はあの日のまま
かくれんぼは五十年後に持ち越そう
理科が得意なA君は今日も成層圏にいて
太陽に焼け爛れた目で僕らをみている
そう、旧校舎の僕らを
片腕の無い僕ら
内臓の飛び出した僕ら
髑髏の顔した先生の笛の合図でワルツを踊る
らったった らったった
終わらないダンスのあとの給食のカレーは包帯のにおいがした
PCの後ろからアルパカがこっちを見てる。
首のうしろをなでて欲しいんだって。
自分じゃ届かないもんね。
でも、やなこった!
私は手紙を書くのに忙しいんだい。
拝啓、アルパカさま。
441:774mgさん
11/07/07 02:22:26.56 Yyjwxjyb
こんにちは
ヨードチンキ!
お目目がぱっちり
ヨードチンキ
みんなもニコニコ
青い空 高い丘
ヤギたちが呻いている
「俺たちの笑顔を返せ!」
褐色に塗れた湖は
ヨードチンキで満たされている
こどもたちは もう笑わない
小鳥たちは
もう歌わない
スピーカーからは
音が聞こえない
空は青い 海は青い
街が青い 空気が青い
声が青い
涼やかな一陣の風が
小さな旋風を作りながら
首元をかすめる
どこからか女性の切り裂くような悲鳴が聞こえる
僕は聞こえないフリをする
442:774mgさん
11/07/07 02:28:24.95 Yyjwxjyb
病んだ婆さんがつぶやいた
「ヨードチンキにだけは 心を開くな」
あの松で泣きながら
首を吊った男の遺書にはこう書いてある
「怖い怖い怖いヨードチンキ」
5歳の息子が
幼稚園で描いた絵にはこう書かれている
「ヨードチンキだ~い好き!」
だめだ・・・ だめだ・・・ だめだ・・・
こめかみにジンジンと血が流れ、
頭がガンガンする
すると、ゆくりなく目の前をかすめ
こちらの知覚をあざ笑うかのように
背後に回る
わかっている
それがなにか分かっている
ひっそりと、
ひっそりと、
背後の何かが俺の胸元へ手を伸ばす
消えてくれ、たのみ消えてくれ
お目目がパッチリ・・・ああ・・・
心を開くな!!
443:774mgさん
11/07/07 02:28:58.32 wzzjJ3oa
>>407
僕もそれに感動して 普通のペーパーの時は 角を45度に折って使っている