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ジャーナリスト・東谷暁 「火事場泥棒」見え隠れ
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
違法なビジネスが暴露されて破綻した米国のエネルギー取引会社エンロンが、絶
頂期にあったとき採用した手法は「アンバンドリング」と呼ばれた。それまでの
業界をバラバラにするという意味だが、具体的には、政権と親密になって電力の
送発分離や公益企業の解体を推進させるというものだった。その結果生まれてく
る新しい市場やインフラストラクチャーをわがものとして、自らが新しい独占者
となるわけである。
日本でも東電の解体によって同社の巨大なインフラが新しい利用者の前に差し出
され、送発分離が行われれば新しい市場が生まれるだろう。しかし、電力の送発
分離を実施した米国やドイツの例では、むしろ電力供給は不安定になり、電力価
格は高騰し、地域独占も逆に進んだ。
そしてまた、東電の解体によって新しいビジネスの対象となるのは電力のインフ
ラだけではない。同社が保有している壮大な光ファイバー網が、すでにおいしい
投資対象インフラとして垂涎(すいぜん)の的になっていることも、日本国民は
見逃してはならないのである。