10/11/11 13:17:00 w4Ld8SeOO
>>33
キャンプの朝
いつもより清しい、ひんやりとした空気に目が覚める。
寝袋から顔を出すと天井が緑色…?
…あ。自分が高原に来ていたことを思い出す。
自分のとなりではこづが軽くいびきを立てて寝ている。顔が向こうを向いていてよく見えない。
反対の出口側で横になっているゆずるは、自分が立てた寝袋の摩擦音で眠りが浅くなったのか、モゾモゾ動く。少しノビをしたのか、そしてまた動かなくなった。
外で用を足そうと思い、そぉっと彼の寝袋をまたぐ…
スッとキレのある細い顎のラインが目に入る。
「キレイだ」そう思ってしまった。
つやのある髪が乱れて、前髪が顔から浮いておでこが…
かすかに漏れる寝息の音
鼓動が大きくなっているのに気づいて起きてしまわないか?そんなリスクを忘れて顔を近づけて…
初めて見るゆずるの寝顔
息を殺してのぞきこんでいるうちに、感じていた尿意はいつのまにか消えていた。
一晩中交接を求めて鳴き続けていた蝉が不意に止む
そっ…と、ゆずるの頬に下唇で触れた。
すべらかな肌が迎えてくれれ。
まだ彼は目を開けない
今度は新たな欲求に駆られる。
水色の寝袋のファスナーを探して、じりっじりっと下ろしていく…