11/04/16 00:10:20.08
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「研究者が手弁当で放射線量を調べてから、国はようやく原発から三十キロ離れた地点の
積算放射線量データを出した。すべての情報を知らせることが、パニックを防ぐ一番の力
になるのだが」
危険な原発が、なぜこれまで推進されてきたのか。
小出助教は原子力利権に群がる産官学の“原子力村”の存在を指摘する。
「これまで電力会社からみて、原発は造れば造るほどもうかる装置だった。
経費を電気料金に上乗せでき、かつ市場がほぼ独占状態だったからだ。
さらに大手電機メーカー、土建業者なども原発建設に群がった」
大学の研究者らがこれにお墨付きを与えた。
「研究ポストと研究資金ほしさからだ。原子力分野の研究にはお金がいる。
自分の専門と社会との関わりについて考えられない学者が多い」
小出助教は学生時代、なぜ都会に原発を造らないのか疑問に思い、
女川の原発反対闘争に触れ、推進派の立場を変えた。
京大の助手として採用されてから三十年以上たつ。しかし、今中助教とともに
准教授にさえ昇進していない。
「私たちに共感してくれる若手研究者も何人かいたが、一緒にやろうとは誘え
なかった。ぼくらの仲間に入ると、研究者として安穏とは暮らせなくなる。
でも今は後悔している。私と今中さんがいなくなったら、原子力に異を唱える
研究者はもう出てこないのでは」