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宝塚歌劇団雪組「ソルフェリーノの夜明け」「Ｃａｒｎｅｖａｌｅ（カルネヴァーレ）睡夢（すいむ）」の東京公演が
２６日、日比谷の東京宝塚劇場で開幕した。
初日公演に先立ち、朝から公開舞台稽古（けいこ）が行われ、雪組トップスター、水夏希（みずなつき）と愛原実花（あいはらみか）が会見した。
２人はすでに次作での退団を発表しているが、今回は２番手男役の彩吹（あやぶき）真央の退団公演でもあり、宝塚との惜別も感じさせる場面も盛り込まれた２本立てとなった。
「ソルフェリーノの夜明け」（植田紳爾作・演出）は、赤十字思想誕生１５０年を記念し、赤十字創設者であるアンリー・デュナンの生涯をミュージカル化。
戦乱の中、人道思想を貫く姿が、今も平和への強いメッセージを放つ。
一方、「Ｃａｒｎｅｖａｌｅ」は作・演出の稲葉大地のデビュー作。
水の都、ヴェネチアを舞台に、謝肉祭を意味するカルネヴァーレをテーマにしたクラシカルで白昼夢のようなショーだ。
会見に応じた水は「退団者やお客さまとの出来事を糧に、日々成長のある舞台を務めたい」と意気込みを述べ、
愛原は「１日１日を大切に日々成長したい」と話した。
水は「ソルフェリーノの夜明け」の見どころについて、「宝塚らしくなく、プロローグ以外はきれいな場面がないですが、
１５０年前にデュナンが発案した根本にあるエネルギーを伝えられたら。
殺伐とした世の中ですが、ごらんになった方にいろいろな気づきのある作品になればいい」。
さらにショーについては「お芝居と打って変わって華やかな楽しいショーなので、２本立てを楽しんでほしい」と語った。
また、彩吹ら今公演の退団者と、半年後に迫った自身の退団については「自分にかかわりの深い人たち（の退団）で、
不安もありますが、考えると寂しくなるので、今一緒にいる時間を大切にしたい。
ゆみこ（彩吹）はあと１カ月、私自身はあと半年、最大限を目指して頑張りたい」と話していた。