( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★42at SIBERIA
( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★42 - 暇つぶし2ch350:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:26:39.95 発信元:111.89.140.2
(-@∀@) こんばんわ

( ^ω^) こんばんわ。今日は早いですね

( ,,゚Д゚) ま、たまにはな。それよりアサピーさんよ、何悩んでんのか知らねえがシケた面になる前に、こいつをやりな

そういって彼が差し出したショットグラスには、琥珀色の液体が並々と注がれていた。

(-@∀@) これは?

( ,,゚Д゚) 奢りだ、グイッとやりな

(-@∀@) …たまには良いかな。ありがたくいただきます

(;^ω^) (あれ、その酒なんかデジャビュ)

そうして、アサピーは90度の官製ウォッカ『スターリン』を迷わず一気に飲んでしまった。

351:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:28:06.43 発信元:202.229.178.147
支援だ

352:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:30:03.02 発信元:111.217.193.206
しえんよー

353:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:30:09.49 発信元:114.163.212.117
支援だ

354:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:30:27.02 発信元:111.89.140.2






「自分の手で、頭で、数を数えて計算する。そこに純粋な喜びがあるはずなんです。概念をこねくり回して一体何があるというんですか」






355:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:32:07.32 発信元:124.146.174.39
一気したら死ぬwwwww

356:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:34:32.49 発信元:111.89.140.2
(;-∀-) う゛あ゛ー…頭痛い…

( ^ω^) おっ、起きたおね。ツ―ン

ξ゚⊿゚)ξ はいアサピーさん、スポーツドリンクですよ

(-@∀@)スチャッ

(-@∀@) 館長、ツンさん…

日付が変わる直前に目を覚ましたアサピーは、私服姿のツンから渡されたスポーツドリンクを流し込むと周囲を見渡す。

(-@∀@) ここは…図書館ですか?

ξ゚⊿゚)ξ 休憩室よ

遮光カーテンが閉められた小窓がひとつ、壁時計がひとつ、小さなテーブルもひとつ、テレビは無く幾つかのベッドが詰め込まれた殺風景でせせこましい。だが眠るには十分な部屋だ。

(-@∀@) ああ…初めて使いました

ξ^⊿^)ξ あなたってば、いつも作業場で仮眠とるものね

そういって柔和に微笑んだツンを見ていると、不思議なことに頭痛が和らいだ気がする。

357:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:37:12.64 発信元:202.229.178.134
支援!

358:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:38:40.95 発信元:111.89.140.2
(-@∀@) あれ、館長は?

ξ゚⊿゚)ξ 給湯室に行っているわ

(-@∀@) そうですか

ξ゚⊿゚)ξ …

(-@∀@) …

ξ゚⊿゚)ξ …

(-@∀@) …

ξ;゚⊿゚)ξ …

(-@∀@) …

359:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:40:04.77 発信元:111.89.140.2

ξ;゚⊿゚)ξ ちょっと。何か喋りなさいよ

(-@∀@) あ、はい。ツンさん

ξ゚⊿゚)ξ なに?

(-@∀@) どうしてここに居るんですか。BARで館長と飲んでいた時は、確かいなかったと思いますが

ξ゚⊿゚)ξ 呼び出されたのよ。ブーンの家にある図書館の鍵を持ってきてくれってね

(-@∀@) え?ツンさん一番遠くに住んでますよね…

ξ*゚⊿゚)ξ あー…まあその、ね。泊まってたから

360:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:42:36.38 発信元:124.146.174.10
なん・・・だと・・・

361:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:44:33.99 発信元:111.89.140.2
(-@∀@) なるほど…それは良かった

ξ゚⊿゚)ξ え、なにが?

(-@∀@) 館長とは順調みたいで安心したんですよ

ツンにとっては不意打ちだったようで、ぐげぇ、などと淑女らしからぬ声をもらした。

ξ;゚⊿゚)ξ し、ししし知ってたの!?

(-@∀@) むしろ、なんで気づかれないと思ってたのか逆に質問したいですよ

ξ;゚⊿゚)ξ うあーまじかー

362:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:48:23.92 発信元:111.89.140.2
(-@∀@) …おもしろい方だ、ツンさんも。貴女といい、館長といい、ドクオさんといい…

言ってアサピーは薄く笑った。

ξ゚⊿゚)ξ ?…あなた最近変よ。どうしたの、なにかあったの?

不意に、ツンがアサピーの顔をのぞき込む。並外れに整った顔の接近と同時にアサピーの心臓が跳ねた。

それはツンにどきりとしたわけではなく、仮眠室に戻ってきたブーンがミネラルウォーターの入ったペットボトルと薬を落とした音によるもので。

ξ;゚⊿゚)ξ ブ、ブーンか

(;-@∀@) おどかさないでくださいよ

( ^ω^) …が

ξ゚⊿゚)ξ なんていったの?聞こえな( ;ω;) ツンが浮気したああああああ!

(-@∀@) ん…ああ、そうか。ツンさんと顔の距離が近すぎてξ;゚⊿゚)ξ はああああああ!?

363:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:50:28.62 発信元:124.146.175.107
支援w

364:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:53:42.56 発信元:111.89.140.2
この後、叫んだ直後に全力疾走したブーンを追いかけたツンが偶然の連続により運搬用の荷台で暴走してしまい、ブーンが力ずくでツン(を乗せて暴走する荷台)を止めたことにより2人は無事仲直りする。

そして一部始終を見届けたアサピーは、緊急に呼び出され息を切らしながらマンドクセと愚痴るドクオの隣に立ち、寒さで鼻を赤く染めながら思うのだった。

(-@∀@) (この人達と過ごす事が、BARのカウンターに振りまいた塩粒を数える以上に楽しいからこそ、私は安定しているのだな)

もはや、違和感などすっかり忘れている。
ふと隣から笑い声がして視線をやればきつく抱き締め合うブーンとツンを眺めるドクオが穏やかに、けれど、とても楽しそうに笑っていた。

(-@∀@) なんだ、あなたそんな風に笑えるじゃないですか

365:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:56:04.49 発信元:111.89.140.2
('A`) うるせー

釣られてアサピーも笑った。なぜ笑うのかは分からない。

('A`) なんで笑ってんの

(-@∀@) わかりませんよ、でも

(-@∀@) 笑うしか、ないじゃありませんか

('A`) ちげえねえ

笑うことが少なかったアサピーも、普段は暗い表情しか見せないドクオも破顔一笑した夜が、明け始める頃。

疲れた体を引きずって、あたかも強制労働に向かわされているかのような行進の果てに、ブーン以下図書館員は職場へと帰り着くと全員一致で休憩室へと行き、ほぼ徹夜したのと休館日なのを理由に眠ることにした。

なりふりかまわず各々ベッドに倒れ込むと、暖房の暖かさもあいまって、冷え切ったブーン達は深い眠りに意識をゆだねる。

366:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:59:05.40 発信元:111.89.140.2


昼過ぎ、ドクオが皆を叩き起こすまでは。


***1話終***


367:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 21:59:52.63 発信元:124.146.174.16
いいなあ

368:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 22:02:08.63 発信元:124.146.174.15
お。乙

369:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 22:02:29.05 発信元:125.54.224.162
乙。続き気になる

370:(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版
11/11/12 22:02:45.03 発信元:111.89.140.2
今回は以上です。ありがとうございました。

371:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 22:30:46.53 発信元:111.217.193.206
乙! これは期待! ぜひ完結してほしい

372:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/12 23:19:40.24 発信元:124.146.175.232
どっかで見たことあるタイトルと思ったら感想祭り中のあれか

373:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 20:54:44.12 発信元:111.89.140.2
投下します

374:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 20:57:47.94 発信元:111.89.140.2
(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版

>>327>>366の続きです

>>372そうです

375:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:01:39.03 発信元:111.89.140.2
ドクオが慌てた様子で声を荒げる。

('A`) おい大変だ、みんな起きろ!

(# ゚ω゚) うるせええええこちとら眠いんだよおおおお!

(#゚A゚) 俺だってアンタに呼び出されたせいで眠いわああああ!

( ^ω^) それについては本当にすまないと思っている

ξ;゚⊿゚)ξ あの、ごめんなさい私のせいで…

(-@∀@) それはもう良いじゃないですか。それより、どうしたんですか?ドクオさん

('A`) 質の悪い悪戯さ

ドクオに連れられ、アサピーが担当の特集コーナーへと赴くと。

(-@∀@) …どういう事だ

アサピーが、勲章もののがんばりで作り上げた目録の製本数冊。
それが全て、何本もの工業用の樹脂製結束バンド(タイラップ)で封じられ机にビニルテープで拘束されていた。

('A`) 皆より先に目が覚めて、暇だったから掃除でもしようかと思ってきたらこの有様で…

376:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:04:52.10 発信元:111.89.140.2
さらに、特集コーナーは置かれた手書きの紹介文や、テーブルクロスに至るまで滅茶苦茶である。

ξ゚⊿゚)ξ …ひどいじゃないブーン

( ^ω^) え、なに、俺が犯人なの?

('A`) え、違うの?

( ^ω^) ちげーし、俺ぜんぜん犯人じゃねーし

('A`) まあ冗談はともかく…館長

( ^ω^) なんだし

377:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:06:07.05 発信元:111.89.140.2

('A`) 図書館の入り口、鍵開いてましたよ?

( ^ω^) いやほら、ピッキングとか

('A`) できるような鍵じゃないんですが

ξ゚⊿゚)ξ 閉め忘れたのね

( ^ω^) つまり?

(-@∀@) あなたのせい…と、言えなくもない

(;^ω^) …うそーん

('A`) まあ普段から防犯意識薄いですし

言いながら、ドクオはポケットから取り出したナイフで全ての目録を解放する。

('A`) よし開いた

(-@∀@) ありがとう

378:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:09:03.60 発信元:111.89.140.2
(-@∀@) ま、悪戯されたのは仕方ありません。目録の中身自体は無事で…あれ?

ξ゚⊿゚)ξ どうしたの

(-@∀@) 全部…白紙です、目録…すり替えられてますね

(#-@∀@) ブチッ

(;^ω^) ア、アサピーごめんだお

(#-@∀@) あなたみたいな防犯意識の低い館長…修正してやるっ!!

(#-@∀@) 
   と彡☆) ゚ω゚)ビダンッ!

ξ゚⊿゚)ξ 痛そーね

('A`) 痛恨の一撃、か

大の字に倒れたブーンに背中を向けたアサピーは、懐から万年筆を取り出し白紙の目録を鷲掴むと、怒りにまかせて怒鳴っているとしか思えない声量をツンとドクオに向ける。

(#-@∀@) ツンさん!

ξ゚⊿゚)ξ はい

379:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:11:05.25 発信元:202.229.178.147
きてーた支援

380:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:13:03.00 発信元:111.89.140.2
(#-@∀@) 私は今すぐ作業にかかります!ここで今すぐにです!1人になりたいのでドクオさんと一緒に館長を連れて行ってください!その後に第1資料室の分類Cの棚の上から3段目、向かって左から2冊目のファイルに原稿がありますから増版をお願いします!

ξ゚⊿゚)ξ わかりました

(#-@∀@) ドクオさん!

('A`) はい

(#-@∀@) 館長を連れて行った後、元シベリア特殊部隊の経験を活かし防犯体制をさらに強化してもらいたいっ!

('A`) 万が一、犯人があらわれたら?

(#-@∀@) 撃鉄を起こせ!

('A`) 了解…ナガン・リボルバーでよければ

(#-@∀@) 撃てて当たればそれでいい!

ξ゚⊿゚)ξ さ、行きましょ

('A`) ああ。ほら館長、立たないなら引きずりますよ

381:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:15:39.77 発信元:111.89.140.2

ヒリヒリ (☆;ω;) おーん…

三人が出て行くのを待たずに、アサピーは近くの机に目録を一冊広げ、椅子にどっかり座り込むと万年筆を走らせ始める。傷つけられた矜持が彼を動かす。

(#-@∀@) まずは前付けからだっ!

いかなアサピーとて、デザインされた図柄や文字の位置などを完璧に再現することはできない。彼も所詮は人間だ。

382:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:16:42.12 発信元:210.136.161.81
支援あげ

383:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:18:18.37 発信元:111.89.140.2
(#-@∀@) この…私を…


――が、しかし――


(#-@∀@) ブーン系小説シベリア図書館の一員を…


――『どの頁』に――


(#-@∀@) 纏めてきた経験を…


――『どんな文字が表記』されているのかを再現することは(自分で編纂した限りにおいて)――




384:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:20:59.67 発信元:111.89.140.2


(#-@∀@) なめるなあああっ!!!


―― 『 可 能 』 で あ る !! ――


ババァ---(#-@∀@)-----ン!!


385:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:22:37.86 発信元:210.136.161.84
さすがアサピー

386:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:25:20.30 発信元:111.89.140.2


カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ


(#-@∀@) この私がっ!生み出した目録の内容ならばっ!!


カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ


(#-@∀@) 私自らの手でっ!指でペンでインクで記憶で再現…っ!修正…っっ!!


カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ


(#-@∀@) してみせる…ッ!完璧のすぐ足下に寄る程度…ッ!!やってみせる…ッッ!!!


カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリガリッ!!!



387:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:29:27.32 発信元:124.146.175.100
支援

388:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:30:18.38 発信元:111.89.140.2

歩く計算機と呼ばれた彼の真骨頂は、記憶である。物事を正確に覚え整然と思い出すことができる。だからこそ、混迷を極める道筋のような計算式であっても混乱することなく確実に、解を導き出せるのだ。
その能力を持ってすれば同じ文章を同じ文字数で同じ枚数に再現することが、できる。



カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ


(#-@∀@)


カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ



389:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:33:25.01 発信元:111.89.140.2

――己が限界に挑むと言わんばかりに筆を走らせ続ける今の彼は真に――


     ィ'ト―-イ、
ババァ--- 以`@益@以 -----ン!!


―― 『 鬼 』 と 化 し た !! ――




lw´#‐ _‐ノv 暑っ苦しいんじゃボケ!!

Σ(;-@∀@)

lw´#‐ _‐ノv パシーン
     と彡☆)-@∀@) !?

390:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:34:43.23 発信元:124.146.175.200
イトーイ

391:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:39:50.08 発信元:111.89.140.2
lw´#‐ _‐ノv さっきから黙って聞いていれば魚沼産コシヒカリ、魚沼産コシヒカリと…お前の食卓はブランド米だけか!ローカル米はどうした!たまにはインディカ米も炊いてやれよ!!

(;-@∀@)

lw´#‐ _‐ノv ハアハア

(-@∀@) …

lw´*‐ _‐ノv ハアハア

(-@∀@) (なんでだろう、今わたし物凄く恥ずかしい)

(´<_` ) あ、遅かった

川;゚ -゚) うわあああごめんなさいごめんなさい!大丈夫ですか?

(-@∀@) 大丈夫です…あの、どちら様ですか?

川 ゚ -゚) あ、私達はですねlw´‐ _‐ノv ふはははは!我々の正体が知りたくばこの私、最強の米使いであるAKITAKOMACHI・シューを倒してみせるがいい!

(-@∀@) あ…あきたこまちだと…?

392:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:42:37.59 発信元:111.89.140.2
コソーリ (´lw´‐ _‐ノv のんのん、アキタクォムァーチあるよ

(-@∀@) あきた…えっ?

…(´<_lw´‐ _‐ノv だからちがうって、アキt

おっと、そこまでだ (´<_`lw´‐ ×‐ノv むぐっ

シュールの口を背後から片手でふさいだ弟者は、そのまま左腕を腰に絡めた。

川 ゚ -゚) よくやった弟者君!家に来てミルクティーを飲んでいい

(´<_` ) はい閣下、光栄であります

lw´‐ ×‐ノv むぐむぐ

川 ゚ -゚) 君の手柄だ、君にやらせてやろう。あっちに連行して、擽れ

(´<_`* ) はい閣下、光栄であります

lw´;‐ ×‐ノv む、むぐうーっ!むぐーっ!

川 ゚ -゚) よし…すみません、大変失礼いたしました

弟者がシュールを死角に引きずっていったことを確認したクールは、アサピーに向き直り頭を下げた。

393:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:46:09.67 発信元:111.89.140.2
(-@∀@) いえ、べつに大丈夫、頭を上げてください…それであなたがたは?

<ゴメンナサイ、ハンセイシテマス、チョットマッテ、クスグラナイデ

川 ゚ -゚) 信じてもらえないでしょうが…私達は、ブーン系小説シベリア図書館の職員です

<チョッオマ、マテマテ、ワキハ…ヒャアッ!マッテ、ダメェ!

(-@∀@) ……シベリアに図書館は2ヶ所だけだと思っていたのだが

<アァン!ンアッアッアッ!

川 ゚ -゚) この、あなた方の住んでいるシベリアではありません。もうひとつのシベリアにあります

<オネガイ、モウユルシテェ!アッ、ヤッ、クウゥッ!

(-@∀@) それはどういう意味ですか?

394:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:46:18.57 発信元:202.229.178.12
さあ支援

395:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:51:54.06 発信元:111.89.140.2

(´<_` ) 別の世界、という意味です

lw´; _ ノv …

(-@∀@) あ、終わったんですか…別の世界?

川 ゚ -゚) 平行世界、パラレルワールド、枝状分岐宇端末点…言い方は色々ありますが、とにかく私達はそういった世界から来ました。あなたからみれば

(-@∀@) つまり…不審者って事ですか?

川 ゚ -゚) …やっぱりそうなりますよね…

(-@∀@) なるでしょ、そりゃあ

396:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:53:42.73 発信元:202.229.178.146
支援

397:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:54:38.48 発信元:111.89.140.2
そう言ってアサピーは、突然に、出入り口へと駆け出す。
きっと初めて、本当に全力を振り絞ったスタートダッシュ。
恐怖ゆえに長く感じる数秒間、あまりに遠く思える扉にぶつかるような格好でたどり着き、開いた瞬間。

(-@∀@) なっ

アサピーは自分が正気かを疑った。
扉の向こうには、また同じ扉があったのだ。

(-@∀@) …廊下がない

(´<_` ) その先は

背後からおってくる声は、穏やかだ。

(´<_` ) 多分、やめたほうが良いと思いますよ

ゆっくりと扉を閉めたアサピーは、全身に走った怖気に震える。

(;-@∀@) …なんの悪戯だ?

川 ゚ -゚) なにもしていません

アサピーは弱々しい足取りで引き返すと、元いた椅子に座り、白紙の目録を見つめる。

(;-@∀@) そうだ、作業…作業して忘れよう…

398:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:57:34.03 発信元:111.89.140.2
ペンを握りしめた手に、クールの両手が被さる。

(-@∀@) 何をしている

川 ゚ -゚) 私達の話を聞いてもらうまで書かせるわけにはいきません

(-@∀@) 何故

川 ゚ -゚) あなたの目録には、重大なミスがあるからです。同じく図書館に関わる者として、その目録を書かせるわけにはいかない

固く握られた手に目を落とすアサピーは、瞬時に思索を巡らせる。
重大なミスとは何か?構成か?表紙か?記述方法?選出した作品の量?まさか、ふさわしくない作品があったとでも言うのか?
そして気付く。
そもそも、あれはまだ図書館員にしか公開していない。何故、重大なミスをしていると気付けるのか?

(-@∀@) 迂闊…私の特集コーナーを荒らしたのはお前達だな

川 ゚ -゚) そうです

lw´‐ _‐ノv いやー持ってて良かった、タイラップ

(´<_` ) 俺はつっこまんぞ

いつのまにやら、アサピーの背後には弟者とシュールが立っている。逃げ場を失ったアサピーはそれでも力を弛めない。

(-@∀@) 教えてくれ、お前達はブーン系が嫌いなのか

川 ゚ -゚) ありえません、嫌いだなんて。愛しています、表現しきれぬほどに

(-@∀@) ならば、どうして

399:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:58:05.45 発信元:124.146.174.65
さるよされ

400:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 21:59:19.32 発信元:111.89.140.2
川 ゚ -゚) わかりませんか?あなたはその目録を書いていて、何も思わなかったの?

(-@∀@) いや…何かは思った。違和感は確かに感じたとも。それが何だと言うのだ

川 ゚ -゚) その目録のテーマは、ブーン系小説シベリア図書館の存在意義にそぐわない、私達はそう判断しました

(-@∀@) …

川 ゚ -゚) あなたは、客観的に、数を絞って、選出した。次世代に伝えるべき、遺すべき作品を

川 ゚ -゚) 逆にいえば膨大な蔵書のほとんどは、もう二度と読み継がれ、語り継がれなくても良い作品だと、判断したのだあなたは

(-@∀@) …そんなこと…

アサピーの指は無意識に、弛緩していった。

401:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 22:01:29.02 発信元:202.229.178.149
ほう

402:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 22:05:59.99 発信元:111.89.140.2
川 ゚ -゚) 図書館でなくとも保存してくれる所はある。発表の場も無数に。だがそれらはまるで川、新しい物が運ばれ、流されていく。でもいくら運ばれて来ても、風景として残るのは一部。対して…

(-@∀@) ここは海、か

川 ゚ -゚) はい

全ての流れがたどり着く所。
作品だけではない、ブーン系に抱く想いそのものが雨の様に染み込み、凍土の様に強く固まり。
春が来れば大河となり、色とりどりの物を運び、時には岩をも削り時には町を呑み込みながら、生きとし生けるものを潤す大河の全てを、受け入れ育む海。

であるならば。

lw´‐ _‐ノv 某アニメ映画の空賊は言いました。仲間外れをつくっちゃ可哀想だろ、と

403:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 22:10:14.86 発信元:111.89.140.2

朝焼けに染まる海が好きな人がいる、月の照らす海が好きな人もいる。優美な浜辺で独り贅沢を楽しむ人もいれば、狭くゴミだらけの浜辺で家族と花火を楽しむ人もいる。
海のどこが好きかは千差万別、けれどもみんな海が好き。

そんな人々が訪れる場所、ましてや排他的になることを良しとしないシベリアで。

こんな主旨の特集、一杯のバケツにいろんな場所で海水を汲み、これこそ後世に伝えるべき海のありさまだと謳うようなものである。

(-@∀@) …そうだな

アサピーは筆を置く。クールは手を放す。

(-@∀@) では君達は軽蔑したろう、私の事をを
(´<_`;) 違うそんなことはない!

弟者が叫んだ。

404:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 22:11:35.75 発信元:125.54.224.162
sien

405:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 22:15:37.52 発信元:202.229.178.144
気になる

406:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 22:15:57.47 発信元:111.89.140.2

(´<_`;) 目録に目を通した私達はその内容に、むしろ感服したんです!本当に好きでなければ『全ての蔵書から厳選した』目録なんて作れやしないからだ!あなただけじゃない、膨大な蔵書を誇るこの図書館に携わる人々に。心の底から、真に

(-@∀@) ありがとう。でも私の動機は図書館の誰よりも不純だよ。本を目前にしても読みたくなる以前に数えて分類して整理したくなるのが私だ

lw´‐ _‐ノv 誰も不純とは思わないよ。それにあなたが居なければ、私達の世界は生まれなかったかもしれないの

(-@∀@) え?


***

2話終

***

407:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 22:19:14.52 発信元:111.89.140.2
(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版

今回は以上です、ありがとうございました

批評などは遠慮なくお願いします

408:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 22:24:32.35 発信元:202.229.178.10
乙乙。気になる引きだ

409:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/14 23:09:17.48 発信元:111.217.193.206
おっつっつー! ここで絡むとは

410:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/15 00:54:53.23 発信元:202.229.178.3


411:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/15 19:33:48.57 発信元:124.146.175.73
作品も進まねえ卒論も進まねえ!

412:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/15 20:18:15.88 発信元:1.72.2.23
謎はすべて解けた    |      
\  __  /   
_ (m) _ピコーン
   |ミ|     
/  `´  \   
  (゚∀゚)     
  ノヽノヽ    
    くく    

むしろ卒論をブーン系にすれば…

413:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/15 20:37:40.85 発信元:202.229.178.7
!中間発表をブーン系風にすれば・・・!

414:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/15 20:40:47.13 発信元:27.253.202.30
なんかすごい勢いで死亡フラグ立ってんぞ

415:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/15 20:47:30.19 発信元:111.217.193.206


( ^ω^)ゞ おいすー 発表を担当する館長のブーンですお

( ^ω^)まずは僕の研究する連結会計の説明だお!



           死  亡  確  定




416:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/15 21:48:20.90 発信元:124.146.174.44
うへー、まあ何とかなるか!

417:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/15 23:28:50.65 発信元:219.127.51.42
>>407
すげえおもしろい! 超乙を!

418:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 01:08:46.81 発信元:111.217.193.206
この図書館もかなりお世話になったラジオ・シベリアは
どうやら埋め立てで落ちてしまったそうだ。残念

419:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 10:42:09.14 発信元:222.5.62.202
あらま残念

420:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 16:36:31.32 発信元:124.146.175.233
よく宣伝させてもらってたな・・・

421:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 17:23:19.95 発信元:114.185.216.110
シベリアの投下規定って
・連載は2ヶ月以内
・投下総量200レス以内
・ながら駄目
ですよね。これなかなか厳しいな・・・
どうしてもシベリアで連載したい構想の作品があるんだけど
特に200レスが厳し過ぎる 2ヶ月は描き溜めればどうとでもなるけど

422:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 17:54:12.92 発信元:124.146.175.77
300レスにならなかったっけ?

423:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 19:08:49.02 発信元:221.30.151.167
ラジオシベリアも新聞社もプライベートが忙しくなって共倒れになってしまったけど、
今もシベリアに図書館が根付いているのを見ると嬉しくなるよ

シベリアタイガー先生もまだご健在だし、シベリアはシベリアのまんまだな
VIPみたいに即レスがつかないけど、忘れた頃に「読ませてもらってます」みたいなレスがつく。
それがシベリアのスレのいいところなんだ。
ネットなんだけど文通してるみたいなスローペースがさ。

424:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 21:31:51.40 発信元:219.55.252.33
ふと思ったんだが、お前らタイピングの速さってどのくらい?
ブーン系始めてから割と早くなった気がするんだが気のせいかもわからん。

425:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 21:46:02.18 発信元:180.4.174.212
URLリンク(www.dawgsdk.org)

タイピングモナー ver 3.32
タイプ数:278
ミスタイプ:18(6.4%)
平均速度(keys/s):4.333

スコア:1621
あなたは「標準++」レベルです

426:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 21:59:48.20 発信元:211.125.36.173
タイピングモナー ver 3.32
タイプ数:287
ミスタイプ:4(1.3%)
平均速度(keys/s):4.716

スコア:1860
あなたは「(・∀・)イイ!!」レベルです

427:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 22:57:57.31 発信元:111.217.193.206
タイピングモナー ver 3.32
タイプ数:271
ミスタイプ:2(0.7%)
平均速度(keys/s):4.483
ブーン系のおかげでブラインドタッチできるようになったのは間違いない

>>423
シベリアはいつ来てもほっとしますな。そしてお疲れさまです
ここの保管庫にブーン系関連のルポ記事をまとめさせて頂きました

>>421
422の言うように、テンプレで未修正だけど300レス上限になったよ

428:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 23:16:58.02 発信元:202.229.177.60
貴様ら、やりこんでいるな!

429:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 23:20:38.13 発信元:180.32.243.141
答える必要はない

430:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/16 23:47:26.52 発信元:111.217.193.206
さあな・・・なんのことかな・・・わからないな

431:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 01:26:51.81 発信元:124.146.174.10
おいおい今年クリスマス三連休かよぉ

432:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 01:30:10.99 発信元:180.32.243.141
(´^ω^`)書きためが進みますなwwwフヒヒwww

433:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 01:35:28.21 発信元:202.229.178.138
集中して執筆できるでござるな!

434:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 01:55:37.79 発信元:114.185.216.110
ござるな・・・ござるな・・・

435:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 02:01:04.22 発信元:111.233.206.28
俺予定あるからなー
執筆も投下も無理かなー

436:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 02:05:20.47 発信元:124.146.175.199
自宅警備ですか。いつもご苦労様です

437:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 02:44:54.62 発信元:111.89.140.2
俺クリスマスは女と一緒に過ごすからwww
ねっ、お母さん・・・

438:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 10:51:40.98 発信元:183.74.0.192
今年のクリスマスは感謝の正拳突きでもやるかな……

439:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 10:57:10.68 発信元:1.66.96.240
('A`)お前らに朗報だ

URLリンク(www.imgur.com)

440:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 11:55:59.06 発信元:202.229.178.147
ぼっさんコラいつまで現役なんだよwww

441:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 15:13:09.40 発信元:126.168.163.115
クリスマスに投下すんぞ!!

442:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 15:31:13.71 発信元:124.146.175.98
うおおおおお

443:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 22:20:28.07 発信元:114.185.216.110
クリスマスに向けても、なんかお祭りしたいよねえ

444:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 22:31:06.20 発信元:183.77.46.33
禁書みてるとエスパークー読みたくなるな

445:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 23:08:31.87 発信元:124.146.174.68
>>443
去年みたいな奴やりたいよね

446:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 23:27:13.19 発信元:111.86.142.205
去年のクリスマスに何かやったんだっけ?

447:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/17 23:45:58.79 発信元:114.185.216.110
またどこぞのまとめの人とか管理人さんとか、企画してくれないかなあ (チラッ チラッ

448:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/18 00:28:27.48 発信元:202.229.178.140
>>446
短編祭りと10分絵をやったようなキガス

449:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/18 18:29:38.19 発信元:111.217.193.206
おおー、もうクリスマスまで一ヶ月ちょいかぁ

ところで質問があるんだけど、ここの保管庫wikiのTOPの真正面に
載せるんは「完結作品一覧」か今までの「連載作品一覧」かどっちがええもんだろ?
もちろん両方のページ作ったもんだけど、二つともTOPに載せるとクドイような気がしてさあ

450:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/18 18:30:42.60 発信元:111.217.193.206
参考のために、
これが連載作品一覧URLリンク(www18.atwiki.jp)
こっちが完結作品一覧URLリンク(www18.atwiki.jp)

451:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/18 18:48:30.84 発信元:114.185.216.110
えっ これいつつくったの?
すごい超乙!上の方で良いんじゃないかの

452:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/18 22:55:06.11 発信元:124.146.174.74
上でいいと思う

453:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/19 00:03:08.30 発信元:111.217.193.206
ひと月くらい前からちまちま作ってたのさ!
意見サンクス、連載作品一覧をTOPにしときます

454:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/19 19:32:30.89 発信元:202.229.177.169
素晴らしい

455:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/19 23:08:07.75 発信元:124.146.175.97
シベリア作品も多くなったなあ

456:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 21:13:37.53 発信元:111.217.193.206
増えてますのう

457: ◆gXjU4HH41c
11/11/20 21:26:16.04 発信元:118.1.24.58
祭りじゃ!
祭りじゃ!


( ^ω^)ブーン系小説紅白年末短編合戦2011

開催日(投下日)
12月26日~30日

詳細はしたらば
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
にお願いします

何かこういうのも追加して欲しいとか意見もお願い
ただ、執筆期間が現時点で1ヶ月弱だから無理なこともあるし、相当突発になってしまったと思う
それでもやるぜって言ってくれる人、ばしばし待ってる

作者の参加者以外にも感想、絵師、お手伝いで募集してる
イベント概要スレを読んでなんでも聞いて欲しい



458:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 22:04:27.83 発信元:1.72.3.174
    ,__
|\_/  \_/|     ___
\_| ▼ ▼ |_/  |\/   \_/|
  \,.皿 /.    \| ▼ ▼ |_/   良い子の諸君!
(⌒`    ⌒ヽ   /,\,皿 / l 
 |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒) 
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|
│  〉    |│  |`ー^ー― r' | 
│ /──| |  |/ |  l  ト、 |
|  irー-、 ー ,} |    /     i
| /   `X´ ヽ    /   入  |    ,__
|\_/  \_/|     ___
\_| ▼ ▼ |_/  |\/   \_/|
  \,.皿 /.    \| ▼ ▼ |_/良い子の諸君!
(⌒`    ⌒ヽ   /,\,皿 / l 馬原が出てくると思ったかな?
 |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒) 現実は非情だ
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|
│  〉    |│  |`ー^ー― r' | 
│ /──| |  |/ |  l  ト、 |
|  irー-、 ー ,} |    /     i
| /   `X´ ヽ    /   入  |

459:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 22:04:51.72 発信元:1.72.3.174
誤爆しやした

460:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 22:05:19.19 発信元:122.16.150.167
実況の誤爆すんじゃねえよwww

461:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 22:45:41.04 発信元:202.229.178.129
バカスwwwww

462:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 23:00:50.41 発信元:111.89.140.2
落ちた?

463:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 23:01:50.01 発信元:221.30.151.167
こうやってAGEればスレは復活する
前の鯖落ちの時に勉強した

464:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 23:03:46.93 発信元:222.0.75.154
随分さっぱりした板だな

465:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 23:45:50.94 発信元:111.89.140.2
>>464 それもシベリアの良いところさね


ところで今日色塗ってて気付いた、まとめwikiじゃなくて保管庫じゃん
訂正しなきゃまずいかな?

URLリンク(imepic.jp)

466:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/20 23:57:09.94 発信元:202.229.178.136
いいね

467:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/21 00:18:16.94 発信元:111.217.193.206
>>465
おおー、これは乙!
保管庫自体、仮名称だったので大丈夫ですよ。


468:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/21 12:30:46.30 発信元:111.89.140.2
>>467
了解です。もう少し待ってください。

469:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/21 17:51:19.87 発信元:124.146.174.82
祭りか

470:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 01:33:24.74 発信元:219.55.252.28
1スレで完結するのは短編だと思うが、2~3回の投下で完結する場合は何になるのか

471:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 05:43:21.52 発信元:123.108.237.2
中編

472:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 07:56:34.18 発信元:124.146.174.37
中編だね

473:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 09:08:25.84 発信元:60.47.97.173
中編と長編の境目は曖昧だよね

474:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 10:01:51.34 発信元:124.146.174.70
確かに。中編で思いつく作品もあんまりないしなあ
妄想現実とかギャングスターとかはそうなんかな

475:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 18:17:08.62 発信元:114.185.216.110
複数回の投下に渡り、10話以上になったら長編というイメージ

476:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 18:22:52.08 発信元:114.185.216.110
>>475に加えて、200レスを超えている事、もあるかな

477:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 19:15:37.42 発信元:221.30.151.167
「ギコ猫」「モナー」「流石兄弟」  彼らは何処へ行ってしまったのか
スレリンク(news板)

575 名前:名無しさん@涙目です。(東海) []: 2011/11/22(火) 11:21:41.23 ID:qYrq9EpBO
ブーン系って終わってしまったん?(´・ω・`)
未完多すぎ煽り荒らし多すぎと終わる要素満載ではあったけどさ

593 名前:名無しさん@涙目です。(四国地方) []: 2011/11/22(火) 13:30:52.10 ID:jQadkA+50
>>575
URLリンク(blog.livedoor.jp)

私はブーン系読者を続けるよ!

478:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 19:15:57.63 発信元:202.229.178.147
個人的には時間だな
三ヶ月以上かかると長編なイメージ

479:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 20:01:12.19 発信元:114.161.47.46
例えば十話以上が長編とかいうと、三十話も四十話もある作品は大長編みたいに思える
ごっつ関係ないけど大長編って言い方だとドラえもんっぽいよね

480:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 20:13:10.45 発信元:60.47.97.173
1話 短編
2~9話 中編
10~30話 長編
31~99話 大長編
100話以上 変態
って感じか

481:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 20:13:36.64 発信元:125.2.11.23
アルファは変態把握

482:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 21:52:26.98 発信元:222.150.212.83
100話いってるのってアルファ、ポケモン以外にある?
新参だからワカンネ

483:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 21:53:35.09 発信元:118.1.24.58
>>482
('、`*川物申すようです

484:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 21:56:07.90 発信元:125.2.11.23
あれは反則だろwww

485:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 22:03:44.58 発信元:118.159.131.37
僕モナ、btcmシリーズは実質100話越えてる

486:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 22:04:28.42 発信元:210.136.161.67
あれは反則wwwwww
ぼくモナとか越えてなかったっけ

487:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 23:28:27.18 発信元:123.108.237.3
俺は話数より総合的な分量で判断してしまうな
2~9話でも長編に感じられる作品もあれば、10話超えてても中編に感じられる作品もある

488:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/22 23:41:02.92 発信元:114.161.47.46
分量って個々人のとらえ方は違えど絶対的な量ではあるからな

489:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 10:15:29.34 発信元:111.89.140.2
書いてるときは長く感じるのに、一万五千文字とか投下すればあっという間なんだよな

百話以上とかマジ変態

490:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 10:29:01.02 発信元:60.47.97.173
一度の投下量は歯車が一番多かったかな?

491:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 11:40:23.66 発信元:124.146.175.101
凄まじいものだったな

492:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 13:09:15.17 発信元:111.233.206.28
歯車は凄まじかった

493:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 13:30:06.35 発信元:118.159.131.34
歯車が語られてるところ見たことないんだけど
本当にみんな読んでるのかな
俺は三話で心折れた

494:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 18:36:33.81 発信元:111.89.140.2
>>493
語るには長すぎて言い出せないんじゃね

夢野先生のドグラ・マグラとか神林先生の戦闘妖精雪風とかみたいにさ

495:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 18:54:39.76 発信元:114.185.216.110
長いから語れないって事は無いと思う
アルファやbtcmだって投下総量はめちゃあるし

496:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 18:56:12.26 発信元:202.229.178.130
しかし長編を完結させる人はすげーな

497:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 20:23:18.94 発信元:43.244.33.124
アルファは名シーン多いから語ることが多いけど歯車はまったく印象に残らないな
本当にびっくりするぐらい内容覚えてない

498:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/23 23:44:16.37 発信元:182.249.51.25
とうとうVIPでも規制されたでござる

499:82
11/11/24 00:12:30.11 発信元:126.186.142.186
もうひとつお題下さいサーセン

500:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 00:21:29.88 発信元:124.146.174.10
>>499
ブラウン管

501:82
11/11/24 00:23:29.26 発信元:221.30.151.167
>>500
Thx

502:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 00:40:50.00 発信元:210.136.161.13
逆に話題にあがらない完結長編ってどんなのがあるのかね?
歯車は最近かどうか微妙だが。

503:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 00:43:29.15 発信元:114.185.216.110
歯車は完結長編にしては話題に上る事が多かった気がするけど・・・
そもそも話題に上がらなかった作品とは?と言われても
誰も覚えてないからこそ話題に載らない訳で

504:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 00:48:19.65 発信元:118.159.131.32
アルファぐらいしか内容について熱心に語られないよね
かろうじてbtcmが話題になる程度

そう考えると何度も何度も語られるプロの商業作品って凄いんだなぁと思う

505:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 00:53:16.66 発信元:114.185.216.110
そりゃ読者の規模も違いますから・・・
むしろ利潤の発生しないブーン系で語られる事があるだけスゴいと思う

506:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 01:02:34.07 発信元:118.159.131.31
いやあ規模なんて関係ないよ。語るのは一人でも出来るんだから

507:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 01:53:40.11 発信元:126.206.124.8
あげるといいってきいた

508:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 03:12:17.98 発信元:111.86.142.238
( ^ω^)なんかのキャラだけど説明面倒臭いからAA化して合作のようです

ハッ…

川 ゚ -゚)「…まただ、同じ夢…。」

いつも同じ夢だ…小柄な女の子を僕は必死に探していてその隣りにはやけに元気な金髪の女の子…。
変な夢だけど何故だかとっても悲しくなる…まるで何かを失ったように。

509:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 03:39:52.03 発信元:111.86.142.232
明くる朝

後輩達「あ~!クー先輩だ!おはようございま~す!」

川 ゚ -゚)「あ…おはよ。」

後輩達「どうしたんですかクー先輩、何か元気ないみたいだけど」

川 ゚ -゚)「なんでもないよ…ただちょっと寝不足なだけで」

ノパ⊿゚) 「クーおはよ~」

川 ゚ -゚)「あ…ヒーちゃん」

ノパ⊿゚) 「あいっかわらずアンタの周り、女の子でいっぱいだよね~。アタシは嬉しくないけどモテモテじゃ~ん、うりうり~」

川 ゚ -゚)「馬鹿な事言わないでよ…皆仲良い子達だし僕だって群がられるんだったら男の子の方が…」

ノパ⊿゚) 「まぁた無理しちゃってアンタしぃ先輩にぞっこんだったじゃない?」

川 ゚ -゚)「しぃ…先輩?」

510:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 03:44:58.57 発信元:111.86.142.238
ノパ⊿゚) 「え…しぃ先輩知らないの!?アンタ達確か姉妹だったんじゃ」

川 ゚ -゚)「え…僕は一人っこだけど」

ノパ⊿゚) 「アレ!?そうだっけ?おっかし~な~。確かそうじゃなかったっけ?変ね~、」

川 ゚ -゚)「そんな先輩知らないしいつ僕がぞっこんだったの?」

ノパ⊿゚) 「嘘いっちゃダメよ!アンタずうっと先輩にしぃしぃって呼び捨てにしてべったりだったじゃんアレ~姉妹だと思ったんだけどな~」

川 ゚ -゚)「しぃ…」

川 ゚ -゚)「しぃ…」

何か、夢の続きが頭の中を駆け巡っていく…隣りにいるはずの女の子…彼女は誰?思い出せない。
どんなに思い出そうとしても思い出せない

川;´ -`)「う…うぅ」

ノハ;゚⊿゚)「ど、どうしたのよクー?」

川;´ -`)「あ…頭が…ごめんヒーちゃん先行ってて。保険室に行ってくるから」

ノハ;゚⊿゚) 「う…うん」

511:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 03:58:15.16 発信元:111.86.142.231
保険室

(*‘ω‘ *)「熱はないみたいね~。」

川 ゚ -゚)「そうですか…」

(*‘ω‘ *)「軽い貧血ね。お昼までベットで寝ていたら?クーさん」

川 ゚ -゚)「でも僕、友達と勉強しなきゃ…」

(*‘ω‘ *)「まったく、それはいつでもできるでしょ?今日はちゃんと休まなきゃ、体を壊したら意味がないでしょ?」

川 ゚ -゚)「…はい」

(*‘ω‘ *)「それにしてもクーさんが倒れるなんて珍しい事もあるのね~。保険室とは無縁って感じだったのに。ま…それはそれで色々と悪戯ができ…」

川;゚ -゚)「え?」

(;*‘ω‘ *)「アハハ~;なんでもないわよ。なんでも」

(*‘ω‘ *)「え~とそれじゃあ先生ちょっと用事だから、また帰ってきたら様子見に来るからね。くれぐれも外にでちゃダメよ?わかった?」

川 ゚ -゚)「…はい。」

三(*‘ω‘ *)「いいこね。それじゃあちょっと出掛けて来るから…ちんぽっぽ!!!!!」

512:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 03:59:29.34 発信元:111.233.206.28
<●><●>

513:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 04:09:45.09 発信元:111.86.142.235
川 ゚ -゚)「はぁ…」

何なんだろう最近いつもあの夢に悩まされる、こんな倒れるなんて初めてだし…僕病院にでもいった方がいいのかな…

川 ゚ -゚)「ヒーちゃんが言っていた人…しぃ…」

川 ゚ -゚)「誰なんだろうしぃって…僕と姉妹だって…」

川 ゚ -゚)「おかしい事はまだある…、僕はここ半年間何をやっていたのか記憶がない…寧ろそれ以前だって…」

川 ゚ -゚)「気がついた時には僕は家のベットにいた…何故だかその時も涙を流してた…」

川 ゚ -゚)「なんだろうこの気持ち…胸騒ぎがするのにそれが何かもわからないんだ…」

川 ゚ -゚)「あの日から…胸がずっと締め付けられるように寂しい…こんな気持ちが何故わきだすのかもわからない…」

川 ´ -`)「はぁ…わからない事だらけだ、寝よう。寝て頭をすっきりさせなきゃ」

514:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 04:16:54.39 発信元:111.86.142.233


…クーちゃん…

川 ´ -`)「しぃ…」

…夢の中で小柄な少女が僕に微笑んでいた。
僕は彼女の温かさで胸がいっぱいになるんだ…
手紙がある…彼女がそれをペーパーナイフで切っている時…僕は彼女の手からそれを取上げてそして…



Σ川 ゚ -゚)「は!そうか!頭の中に爆弾が!」



Σ川 ゚ -゚)「じゃなかった!ペーパーナイフだ!」

515:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 04:25:23.43 発信元:111.86.142.231
川 ゚ -゚)「そうだ!ペーパーナイフだ!家に置いてあるペーパーナイフ!あれにきっと何かあるはずだ!」

よくよく考えれば意味がわからなかった。ペーパーナイフを手にした所で何か思い出す事でもない…でも何故だかアレを取りにいかなきゃならないと思ったんだ。僕は慌てて保険室を出る

(//*´ω` *//)「さぁてどうやって仲良くなっちゃいましょうか、まずは相談に乗ってゆっくりと手ほどきしながら…ムフフフ!」

川 ゚ -゚)「先生ありがと!僕いかなくちゃいけないから!じゃ!」

Σ(*´ω´ *)「え!?ちょっとクーさん!?」

(*‘ω‘ *)「かーッ!逃げられた!」

516:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 04:43:26.98 発信元:111.86.142.234
川;゚ -゚)「急がなきゃ!何だかわからないけど、アレを手にとれば何かわかるはずなんだ」

川;゚ -゚)「急がなきゃ…急がな………アッ!」

道路で躓いてしまった…しかも膝もすりむいちゃって、どうしよう、はやく家に帰らなきゃいけないのに!

('A`)「ちゃ~す三河屋で~っすってありゃ~?何だここ?あっれ?確かハインリッヒさんちの家まで来たと思ったんだけどな~アッレ~?こんな道あったっけか~?」



517:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 04:44:56.62 発信元:111.86.142.240
川 T -T)「うぅ…」

Σ('A`)「うお~!?何何どうしたの君~!?なんだってこんな道路のはじっこで泣いてなんか」

川 T -T)「その…道路につまずいちゃって」

('A`)「ひっでえけがだな~病院つれてってあげようか?」

川 T -T)「うう…でも僕家に帰らなくちゃ…」

('A`)「いや家って君さ~」

川 T -T)「でも家に帰らなくちゃ…僕…僕!」

(;'A`)「しゃあねぇな~、ようしわかった、兄ちゃんが家まで送ってってやるよ!」

川 ゚ -゚)「ほ、本当!?」

('A`)「おう!任しときなって!あ~…でもカブだしな~…ニケツみつかったら後が怖いしな~」

川 ゚ -゚)「え?」

('A`)「いやなんでもない、乗りなよ。あ、そうだ、ビール瓶は~…しゃあない、ここに置いとくか~。」

川 ゚ -゚)「…ありがとう」

518:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 04:59:21.73 発信元:111.86.142.237

('A`)「っかしまぁすんげえ家ばっかだな~外国みたいなたてもんばっかだ。君の家はお金持ちなんだね~」

川 ゚ -゚)「そ、そう?普通の住宅街だけど…」

('A`)「いんや凄いよウチの近所なんか木造ばっかだしな~。」

川 ゚ -゚)「そうなんだ…」

('A`)「んでもおかしいんだよな~いつもと同じ配達ルート回ってたはずなのにいきなり迷っちまって…」

川 ゚ -゚)「…。」

川 ゚ -゚)「あ!そこ!」

('A`)「あいよ。」

キキー…


519:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 05:00:04.00 発信元:111.86.142.237
川 ゚ -゚)「有難う…家まで送ってくれて」

('A`)「ど~って事ないって。ご近所なんだから助け合うのが普通だろ?って近所じゃねっか。まぁいいやってかうわ!よく見たら君すんげえベッピンじゃない。こんな端正な顔立ちみたことねぇ…小説家んとこの娘さんでもコレは…もしかして外人さん?」

川 ゚ -゚)「え…僕は日本人」

('A`)「へぇ~こんな綺麗な子もいたもんだな~。んじゃ俺仕事にもどんなきゃいけないからさ。」

川 ゚ -゚)「あ、本当に有難う!えっと名前…」

('A`)「んあ?俺ドクろう。近所で三河屋の仕事してんだ。まぁなんかあったら店にでも遊びきてよ。んじゃな~。」

ブーン…

川 ゚ -゚)「あ…本当有難う~…!!」

川 ゚ -゚)「…あの人…三河屋っていってたけどここらへんにそんなお店ないのに…」

Σ川 ゚ -゚)「あ!そんな事より早く入らないと!」

520:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 05:10:23.49 発信元:111.86.142.235
川 ゚ -゚)「どこだ…クソッ…このへんにあったはずなのに…」

部屋の中を散々あさり回った。まるで狂ったように机をひっくり返したりして…でもナイフはなかなか見つからない

川 ゚ -゚)「クソッ、どこにあるんだ…ナイフ…ナイフ!」

ガサガサ…

川 ゚ -゚)「ない…ない!」

ポロッ…

川;゚ -゚)「はっ!」

川 ゚ -゚)「なんだ…ハンディカメラのカセットテープか」

川 ゚ -゚)「こんなものなんでこの部屋に…」

川 ゚ -゚)「そんな事よりナイフを探さなきゃ…」

川 ゚ -゚)「あれ…?」

テープのラベルに何か書いてある…

「大切なクーちゃんへ」

川 ゚ -゚)「え…何コレ」

521:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 05:29:12.93 発信元:111.86.142.234
カセットをテレビで再生してみる…
間隔はなく、すぐに立て掛けのハンディカメラとベットの映像が映し出された。さらに少しして、誰かがベットに腰をかける

コツ…コツ

(*゚ー゚)『えっと…、ちゃんと撮れてるかな』

川 ゚ -゚)「…!?」

この子は…夢にいつも出て来る小柄の女の子!

(*゚ー゚)『クーちゃんへ。このテープは多分…って言うか絶対にみつからないと思うけど、私達が一緒にいたあかしだけは残しておきたいと思うから…』

私達が一緒にいた証…?どう言う事?僕はこの子にあった事もないのに。それより、夢の中の女の子がなんで…何なんだ一体どうなってるんだ!?

(*゚ー゚)『えっと、それでね?クーちゃん…私…』

ジ…ジジジジィー…

川 ゚ -゚)「え!?ちょっとおい!」

映像にいきなりノイズが入り、これ以上続きが見れなくなってしまった

川;゚ -゚)「何なんだ…何がどうなって………」

川;゚ -゚)「彼女はいったいだれなの?…夢の中だけだと思っていたのに…僕の知り合いだった!?」

川 ゚ -゚)「わからない…でも知りたい!!」

522:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 05:29:35.54 発信元:111.86.142.240
カセットをテレビで再生してみる…
間隔はなく、すぐに立て掛けのハンディカメラとベットの映像が映し出された。さらに少しして、誰かがベットに腰をかける

コツ…コツ

(*゚ー゚)『えっと…、ちゃんと撮れてるかな』

川 ゚ -゚)「…!?」

この子は…夢にいつも出て来る小柄の女の子!

(*゚ー゚)『クーちゃんへ。このテープは多分…って言うか絶対にみつからないと思うけど、私達が一緒にいたあかしだけは残しておきたいと思うから…』

私達が一緒にいた証…?どう言う事?僕はこの子にあった事もないのに。それより、夢の中の女の子がなんで…何なんだ一体どうなってるんだ!?

(*゚ー゚)『えっと、それでね?クーちゃん…私…』

ジ…ジジジジィー…

川 ゚ -゚)「え!?ちょっとおい!」

映像にいきなりノイズが入り、これ以上続きが見れなくなってしまった

川;゚ -゚)「何なんだ…何がどうなって………」

川;゚ -゚)「彼女はいったいだれなの?…夢の中だけだと思っていたのに…僕の知り合いだった!?」

川 ゚ -゚)「わからない…でも知りたい!!」

523:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 05:54:50.18 発信元:111.86.142.230
その時だった…まるで何かがあたまに当たったような衝撃を感じると、急に神経がとぎすまされたような感覚になり辺りが徐々にぼやけてくる…



川 ゚ -゚)『しぃ…それホットケーキ?』

(*゚ー゚)『コクッ』

いきなり僕の視界に白い二つの像が見えてくる…あれは僕…そしてあの夢の女の子!?

川 ^ -^)『もしかして、僕のために?』
(*゚ー゚)『コクッ』

川 ゚ -゚)『うれしいなぁ…じゃあ一緒にたべようよ…一口もらうね』

場所が変わった。
今度は何故だか僕は凄く怒ったように怒鳴っている

川 ` -´)『何なんだよこの手紙!!男の子から!?』
(*゚ー゚)『………』

川 ` -´)『見せてよ!なんで隠すのさ』
(;*゚ー゚)『………』

川 ` -´)『見せて!…あ…
サッ…

(*>ー<)『!!』
川 ゚ -゚)『…ごめん』
僕は彼女ともみ合いになった…そのひょうしに、彼女の指を彼女がもっていたペーパーナイフで切り付けてしまった…

524:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 06:00:14.46 発信元:111.86.142.233
また場所が変わった…

彼女は男と二人、どこかに遊びに行くようだった。僕は彼女を送り出すと堪らなく悲しい気持ちになっていた…

川 - )『一緒に誕生日を祝おうって、約束したのに…』

また場所がかわった、今度は彼女の寝室だ、僕は彼女に怪我をさせてしまって謝りに来ていた…

川 ゚ -゚)『…しぃ、起きてる?』

………
返事はない

川 ゚ -゚)『しぃ…ごめん…さっきはその、怒っちゃったりして…。それにしぃを怪我させちゃって…』

川 ゚ -゚)『ねえ…しぃ』

(*´ー`)『スー…スー…』

川 ゚ -゚)『…寝てるんだ…』

僕は彼女の顔をのぞきこんだ

525:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 06:07:31.25 発信元:111.86.142.236
寝顔がとてもかわいかった…愛おしささへ感じたんだ…。僕はそのまま彼女に顔を近づけ…そして…

その瞬間だった、彼女がいきなり目覚めると、辺りはまばゆい光りに包まれた。
光りは彼女を包みこみ、今にも消えようとしていた

川 ゚ -゚)『しぃ?…しぃ!?』

526:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 06:11:00.26 発信元:111.86.142.229
それから像はプツリときれてしまった…何なんだ今のは?

彼女は…僕と暮らしていたのか?…わからない…それにさっきのが記憶の断片だとすればもう一人の夢にでてきた子の情報が全くない…

何かもっと手掛かりになるものは…

そうだ!彼女の…しぃの部屋だ!

527:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 06:16:34.03 発信元:111.86.142.233
まるで思い出したように階段をかけあがっていた…。
おかしいな…今までこんな部屋があった事さへ気付かなかったのに…まるで終わりのないような長い廊下を走っている…いくらか走った時にはもう向かい側の部屋さへ見えなくなっていた…しぃの部屋に辿りつき…おそるおそる部屋の中に入った

528:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 06:22:44.93 発信元:111.86.142.238
川 ゚ -゚)「はぁ…はぁ…はぁ…」

どこか懐かしい匂いのする部屋だった。
掃除もしてないのにぬいぐるみが綺麗に並べられ部屋はきちんと整理整頓されていた…

川 ゚ -゚)「…何か…何かみつけなきゃ…」

川;゚ -゚)「あ…!?あれは…」

そこには、真っ白なシーツに覆われたベットの上に、ひっそりとあのペーパーナイフが置かれていた。

529:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 06:28:32.63 発信元:221.30.151.167
仕事前支援

530:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 06:29:01.53 発信元:111.86.142.239
川;゚ -゚)「これをとったら…何かわかるかもしれないんだ…何か…」

ナイフに手を出そうとしたけど、何故か体が躊躇してしまう…このナイフをとったら…後戻りできない…何故かそんな気がした。

川 ゚ -゚)「…このナイフをとれば何が起こるかわからない…もしかしたら僕がみてきた世界が変わってしまうのかも…それでも…僕はあの夢が何なのかしりたい…僕と彼女の間に何があったのか知りたい!

僕は意を決してペーパーナイフを手にとった…

531:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 06:32:13.56 発信元:182.249.45.88
ブーン系ってまだやってたのか

532:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 06:45:07.41 発信元:111.86.142.233
同じ時…とある世界の片隅で。

ξ゚⊿゚)ξ「あら…考え込んでるみたいだけど、どうかなさったのかしら?」

ζ(゚ー゚*ζ「べえつに~。あ~あ、結局この世界にもイヴはいないんだもん~。あ~んも、後どれくらい回ったらみつかんのよあのおでこ~~~!!」

ξ゚⊿゚)ξ「フフ、何だかわからないけど取り乱してるみたいね…いいわ、そっちが来ないならこっちから行かせて貰う!」

ζ(゚ー゚*ζ「いやちょっとまってってば!デレデレちゃん戦う気なんかこれっぽっちもなっし…あ~も!!ちょっと話聞きなさいよ~;

つづく

533:82
11/11/24 06:47:38.68 発信元:126.186.142.186


534:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 09:03:31.58 発信元:124.146.175.205
これは期待。気になる作品だ乙

535:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 14:08:10.88 発信元:111.86.142.20
お題を2つ下さいな

536:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 14:35:05.42 発信元:202.229.178.139
>>535
ギャング

537:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 15:02:30.09 発信元:126.163.5.50
>>535
幼稚園

538:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 15:22:32.33 発信元:111.86.142.15
>>536‐537
把握

539:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 20:24:32.44 発信元:126.208.121.171
wktk

540:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 22:51:38.45 発信元:221.30.151.167
fukkatu

541:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/24 23:03:10.50 発信元:202.229.178.133
復活したか

542:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 00:31:17.18 発信元:111.217.193.206
なんだか不安定だなあ

>>532
乙!

543:あぼーん
あぼーん
あぼーん

544:あぼーん
あぼーん
あぼーん

545:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 12:56:57.10 発信元:124.146.174.47
シベリアどーなってんの

546:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 14:56:13.28 発信元:111.233.206.28
シベリアにも冬が来たということか

547:あぼーん
あぼーん
あぼーん

548:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 20:44:38.91 発信元:114.185.216.110
ん?

549:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:03:35.70 発信元:1.66.100.101
|ω・`)シベリア不安定ぽいけど

|ω・`)投下

550: ◆TAXI/8MPvs
11/11/25 21:05:25.32 発信元:1.66.100.101

ここは…?

暗い

寒いよ

でも眠いな

どうして こんなに眠たいの…

あれ…

何かちょっと

煙たい…?

……サ…オ…

何よもう…うるさい…

オキャクサン、オキテクダサイ


551: ◆TAXI/8MPvs
11/11/25 21:06:26.60 発信元:1.66.100.101

ζ(-、-*ζ「ん…」

ζ(う、゚*ζ「んん?」

爪'ー`)y‐「やぁお目覚めかい?」

ζ(゚ー゚*ζ「タクシー?え、何で乗ってるの私」

爪'ー`)y‐「そりゃお嬢さんが乗ったからでしょう」

爪'ー`)y‐「いらっしゃいお嬢さん」

ζ(゚ー゚*ζ「すいません降ります」

爪'ー`)y‐「いやいや、外、見てごらん」

ζ(゚ー゚*ζ「……?」

ζ(゚ー゚*ζ「何よこの変な景色…何処よここ?」

爪'ー`)y‐「簡単に言えばあの世とこの世の狭間ですよ」

ζ(゚д゚;ζ「………」

爪'ー`)y‐「思い当たるふし、あるでしょう?」

ζ(゚ー゚;ζ「……まぁ…無くはないわ」

552:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:07:38.22 発信元:111.233.206.28
ふむ、時間通りの仕事だ

553: ◆TAXI/8MPvs
11/11/25 21:10:36.98 発信元:1.66.100.101

爪'ー`)y‐「では改めて」

爪'ー`)y‐「ようこそ我が『コ人タクシー』へ」

爪'ー`)y‐コ人タクシーのようですζ(゚ー゚*ζ



※このネタは創作板のネタ捨て場からのリサイクル品となります

※過度の期待はご遠慮ください

※用法、用量をよく守り爪'ー`)y‐をご利用ください




554:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:12:39.45 発信元:126.188.216.189
VIPおちてね?しえん

555:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:14:02.23 発信元:111.217.193.206
支援よー

556: ◆TAXI/8MPvs
11/11/25 21:15:07.96 発信元:1.66.100.101

ζ(゚ー゚*ζ「コ人タクシー…ね…」

爪'ー`)y‐「まあタクシーですから行くも戻るも貴方次第ですよ」

爪'ー`)y‐「ただし、条件というか…縛りが御座います」

ζ(゚ー゚*ζ「縛りって?」

爪'ー`)y‐「順を追って説明をしましょうか」

爪'ー`)y‐「まず目的地の一つは地獄裁判所」

ζ(゚ー゚*ζ「地獄裁判所って…閻魔さまみたいのがいるの?」

爪'ー`)y‐「あまり驚かれないようで…」

ζ(゚ー゚*ζ「順応の速さだけが取り柄よ」

爪'ー`)y‐「左様で」

爪'ー`)y‐「話を戻しますが、そんな大層な奴じゃありませんよ…まぁニュアンスはそんなんでいいかな。」


557:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:17:05.10 発信元:124.146.175.231
期待

558:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:18:15.47 発信元:111.233.206.28
しえん

559:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:18:20.54 発信元:221.30.151.167
サルが無いので思い切りやっちゃって

560: ◆TAXI/8MPvs
11/11/25 21:19:05.24 発信元:1.66.100.101

爪'ー`)y‐「二つ目は現世」

ζ(゚ー゚*ζ「え、戻れるの!?」

爪'ー`)y‐「まず私のタクシーの乗車条件の理由の一つとして【運命】から外れた人間が適用されます」

ζ(゚ー゚*ζ「例えば?」

爪'ー`)y‐「まぁ大体は不慮の事故ですかね、後はまぁ殺害されかけた方とか…」

爪'ー`)y‐「つまり【予定外の死】を迎え、こちら側へ来てしまった人間をどちらかに送り届けるのが私の仕事です」

爪'ー`)y‐「この世界からの帰還を望むならば、魂という個を現世へ送り届ける『個』人タクシー、故人を望むならばあちら側へ送り届ける『故』人タクシーにもなりえる訳です」

ζ(゚ー゚*ζ「へぇ…もし地獄裁判所へ行ってしまったらどうなるの?」

爪'ー`)y‐「名の通り裁かれます、しかし判決を聞いてからでも戻れなくはないようですよ?予定外の死ですから…過去に地獄裁判所から何人か戻っていらっしゃった方もおられましたから」

ζ(゚ー゚*ζ「ふうん…じゃ地獄裁判所までひとっ走り」

爪;'ー`)y‐「何とも潔い決断ですね…もうちょっとこう…」



561:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:19:14.66 発信元:111.217.193.206
週刊ストーリーランド思い出す出だしだぬ

562:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:20:12.99 発信元:111.233.206.28
wktkwktk

563: ◆TAXI/8MPvs
11/11/25 21:21:07.65 発信元:1.66.100.101
ζ(゚ー゚*ζ「考えても無駄無駄!サクッと行ってちょうだい。面白そうだから裁判を聞いてから決めるわ」

爪'ー`)y‐「了解致しました、地獄裁判所までですね。約15分程で着きますので…」

ζ(゚ー゚*ζ「はーい」

爪'ー`)y‐「あぁそうそう、お代なんですけどね」

ζ(゚ー゚*ζ「お金なんてないよ?」

爪'ー`)y‐「いえ、貴方の思い出話で結構ですよ、それが何よりのお代です」

ζ(゚ー゚*ζ「ふうん…何もないんだけどなぁ…思い出らしい思い出…うぅん…」

爪;'ー`)y‐「ほら、何かこう…甘酸っぱい思い出とかないんですか?後はほら、将来の夢とか…」

ζ(゚ー゚*ζ「夢?夢…将来に向けての貯蓄とか?」

爪'ー`)y‐(うわあ)

ζ(゚ー゚*ζ「私の親ね、放任主義なんだー。昔から毎月決まった生活費が振り込まれてくるのよ。それじゃ微妙に足りないからバイトしてるの、んなもんであまり家族の思い出ってのもないし…」


564: ◆TAXI/8MPvs
11/11/25 21:22:08.31 発信元:1.66.100.101

爪'ー`)y‐「親御さんは?何をしていらっしゃるので?」

ζ(゚ー゚*ζ「考古学研究者よ。だから各国廻っててあんまり帰ってこないのよ、何かあれば昔馴染みの家にお世話になってるわ」

ζ(゚ー゚*ζ「それも最近では減ったけどね…」

爪'ー`)y‐「ご近所付き合いは大事ですよ?」

ζ(゚ー゚*ζ「何かね、別の学校に行ってからよそよそしくなっちゃってさ」

爪'ー`)y‐「ほうほう…何かきっかけでもあれば…という訳ですな?」

ζ(゚ー゚*ζ「んー、アイツめんどいやつになっちゃったからパス」

爪'ー`)y‐(うわぁ…)

ζ(゚ー゚*ζ「二言目には女の仕事はどうだ、韓国はどうだ…そんなん話したい奴だけで話せっての!」

爪'ー`)y‐「それはそれは、何といいますか…」



565:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:23:33.53 発信元:111.217.193.206
支援

566:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:23:50.96 発信元:221.30.151.167
comeon

567:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:23:57.22 発信元:124.146.175.197
支援

568:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:24:03.72 発信元:111.233.206.28
ふむ

569:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:25:35.56 発信元:126.188.216.189
ほう

570:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/25 21:27:57.53 発信元:111.233.206.28
うむ

571:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 01:19:10.98 発信元:114.185.216.110
お?

572:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 01:20:23.17 発信元:111.217.193.206
戻ったかな?

573:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 01:51:11.69 発信元:111.233.206.28
だいぶ空いてしまったのう

574:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 01:53:33.15 発信元:219.127.209.82
ふざけとるのー

575:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 02:16:02.98 発信元:202.229.177.8
戦記ものをやろうと思っているのだが、ブーン系で完結した戦記ものはある?
この際戦争シーンがあるだけでもいいんだけど。

576:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 02:49:22.30 発信元:202.229.178.3
完結してるのだと
運命喧嘩やデレ奴隷とかだろうか

577:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 10:01:42.98 発信元:126.185.108.58
Toki鯖相変わらずの不安定っぷり
機能投下してた人かわいそうに

578: ◆TAXI/8MPvs
11/11/26 10:10:29.54 発信元:1.66.100.101

ζ(゚ー゚*ζ「まぁそんなんだからね、何か思いでらしい思い出ってないんだ…」

爪'ー`)y‐「ふむ…それではここにいらっしゃった経緯は…?」

ζ(゚ー゚*ζ「あたしね、轢かれちゃったのよ」

爪'ー`)y‐「ということはどなたかをお助けになられましたね?」

ζ(゚ー゚*ζ「よくわかったわね…あぁそっか、じゃなきゃ『予定外』にはならないわけね」

爪'ー`)y‐「そういうことです」

爪'ー`)y‐「いやいや、貴女は性根は優しいのですね」

ζ(゚д゚*ζ「ちょっと、それどういうことよ」

爪'ー`)y‐「さてね、さぁそろそろ着きますよ」

ζ(゚ー゚*ζ「ちょっ…」

579: ◆TAXI/8MPvs
11/11/26 10:17:26.43 発信元:111.233.170.86
         (ゝ__________ノ)
         ε(@ )3))__))__))__))__))__))__))__))
         /A ヘ∧ ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ
        :く`77/''λ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ
       く777/⌒λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ
      :ぐ777/⌒゙λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ( ´_ゝ`)_ヘ_ヘ_ヘへ''
     /`777/⌒`λヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘへ:;
  ;(乂_/`777,,γ⌒ヽ∧゙_ヘ_ヘヘ(´<_` )_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ_ヘ/乂_ノ)
  乂んんんんん乂(0)んゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ,ゝ_(,,ノ
    ロ/ ロ/ ロ/ ロ/─|"|""|-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ-ヾロ'''
    |"||r──|. |  | ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|| ̄|  | :
    |. || r─┐ |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | .
    |. || |「「「「「| |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | : ;
    |. || |l_l_l_l_l_| |. |  |    ||「「「「「「|「「「「「「||  |  | .
  C=============○===Ω ||「「「「「「|「「「「「「||  |Ω==○ :
  |}|::::|. ||,,____|}{|  | | i| || ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄||  || i||::::|}{| : : : :
:『[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[[【】]]]]]]]]]]]] ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|]]]]]]]]]] : :
: : : | | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|. |  |;;;;;;;;; |   ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|;| | : : : : : : :
  . | | 二二二二二二|. |  |二二|      ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .
:爻rw从wfwvrw从jwwiiwjWvwjw爻wv,,,,,, ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|wkWwj,,wj
""Www爻wj""w"~"~~`"w~~""ww"f"~W"""~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~`"
ζ(゚ー゚*ζ「想像してたのよりちっちゃっ、そして趣味悪っ!!」

爪'ー`)y‐「否定はしません」

第一話『ζ(゚ー゚*ζ地獄裁判所に討ち入り』 続く

580:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 10:18:25.65 発信元:221.30.151.167
乙!続き楽しみにしとる

581:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 10:38:24.85 発信元:124.146.175.234
乙乙
昨日は災難だったな

582: ◆TAXI/8MPvs
11/11/26 10:51:35.57 発信元:111.233.170.86
うわあああああああ
後2レスだったのにいいいいいい

ってなってやけ酒飲んで不貞寝して会社に遅刻しました


toki鯖不安定なのは投下するのをためらってしまう…

支援をくれた方々、ありがとうございました

一旦仕事に戻ります

583:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:01:06.00 発信元:221.30.151.167


俺も今のうちに投下しておこう
お題消化したけど、なんだか長くなったので連載で。

584:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:04:23.09 発信元:221.30.151.167
書類の手違い、というので人生が狂った人は何人もいる。

行きたくもない学部に進学させられたり、発注ミスで大幅な在庫を抱えたり、
株や為替取引で大損をこいた人もいる。


シベリア村観光開発課に籍を置くドクオに、ロンドン出張の話が来たとき、

「それは何かの間違いだ」

と誰もが思った。そしてそれはその通りであった。

お上は観光開発課全員に適性試験を受けさせたが、全項目に置いてドクオは1をとった。
それは10を最高としての1、すなわち最低ということであった。

ところがお上が何を勘違いしてか
「最も優れている」との評価と受け取ってしまったのだ。

英語もろくに話せない、コミュニケーションにも難あり、

あの無芸小食、小男の、藻男が・・・・・

585:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:07:28.92 発信元:221.30.151.167
('A`#)「うるせえ!」


('A`#)「俺だって行きたかねえんだよ!」


('A`#)「なんでそもそもシベリア村がロンドンに用事あるんだよ!」


シベリアはまだまだ未開発の資源、及び観光の宝庫である。

それに目をつけたイギリスの会社が、地元の事情に詳しい人間を派遣して欲しい、と
村役場に掛け合ったのである。


('A`)ロンドンより愛を込めて のようです

586:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:08:28.66 発信元:124.146.174.5
期待

587:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:11:18.81 発信元:221.30.151.167
兎にも角にも、ドクオはロンドンに出張と相なった。
半分を向こうの会社が、半分を公費で負担することになった。
1ヶ月の旅程である。


付け焼刃の英語の練習、プレゼン資料の用意、荷物のまとめ・・・・・
そんなことをしてたら(というかさせられていたら)慌ただしく時間が過ぎた。
面倒なことが大嫌いなドクオは不安で胸がいっぱいだった。


もう夕刻だったが、彼は自然と恩師の家へ足を向けていた。
小学校の時の担任、そして本職は動物の研究をしているシベリアタイガー先生のもとへである。


平屋作りのレンガの家、紫の扉を勢いよくノックして呼びかける。


('A`)「先生、先生!かわいい教え子が来ましたよ」

588:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:11:48.07 発信元:126.124.223.55
支援!

589:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:13:58.51 発信元:221.30.151.167
ヨレヨレの白衣を着て先生は出てきた。
少し疲れ気味の表情をしていた。


(=゚Д゚) 「・・おう、お前か」


(=゚Д゚)「まあ入れ」


ドクオはソファに腰をおろした。

しばらくして先生はヲッカとグラスを手にしてやってきた。
本や標本が山盛りのテーブルを挟んで、差し向かいに坐る。


(=゚Д゚) 「よっこいしょっと・・・・

     聞いたぞ。
     貴様のような無知無教養の輩が公費で研修に行くとか
     ・・・・世も末だ

     せいぜい恥をさらさないように気をつけろ」


先生は本をよけてグラスを2つ並べ、ヲッカをなみなみと注ぐ。

590:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:14:38.43 発信元:124.146.175.229
支援

591:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:14:59.38 発信元:111.217.193.206
wktkwktk

592:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:16:58.90 発信元:221.30.151.167

('A`)「俺だって行きたかないんですけど、なんかまあ成り行きで」


(=゚Д゚)「そんなんだからお前はいつまでたっても・・・・・」


(=゚ ゜)!

不意に先生は慌てたような素振りを見せた。
窓の外の闇を凝視して、おもむろに立ち上がった。
机の引き出しを性急に開け、ポケットになにかしまい込んで、ドクオに言った。


(=゚Д゚)「ちょっと外す、勝手についで飲んでろ」


('A`)「へい」


なんか先生様子がおかしいな。
そう思いながら、ドクオは埃っぽく乱雑な部屋を見回した。


593:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:20:20.20 発信元:111.217.193.206
いい雰囲気

594:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:20:35.66 発信元:221.30.151.167
コの字型の小さな部屋に、大きな書棚が3つ、そして机の上に開かれたまま重ねられた本、本、本。
床にもホッチキス閉じのレポートがいくつも散らばっている。


部屋の様子は相変わらずだが・・・・


ドクオは立ち上がった。
そして退屈しのぎに机に行き、いくつかの本をパラパラとめくってみた。
先生は重要と思われるところに赤線を引き、判読不能な書き込みを大量にしていた。


本の内容はというと、野生動物の分布や個体数などの統計的資料で、
素人のドクオに容易に理解できるような代物ではなかった。

ただひとつ、ドクオにも理解できそうなものがあった。
それはシベリア民話の本であった。


”チャタノイアは悪魔の草、そを制するのはウムリンカのみ。
 ウムリンカはロイルイ村の守り神なり”


この一節に赤線が引いてあった。読めはしたが、何のことだか分からなかった。
本を戻した。

595:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:22:31.58 発信元:111.217.193.206
しーえん

596:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:23:55.26 発信元:124.146.174.65
ふむふむ

597:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:25:17.67 発信元:221.30.151.167


('A`)「ん?なんだ」


机の引き出しが半開きになっていた。そこに黒光りするものがあった。
出てきたものを取り出してドクオはおののいた。


('A`;)「これは・・・・スタンガン、催涙スプレー・・・」

('A`;)「タバコ・・・・先生タバコ吸わないはずなのに・・・」



(=゚Д゚) 「こら、なにしとる!」

先生はうしろからのしのしと近づいて、ドクオの手からそれらの凶器をもぎとって
また再び机の中にしまった。

しまった後でもうひとつ入れなければならない物に気づき、ポケットから黒光りするものを取り出した。
リボルバーだ。先生は引き出しにしまった。
ドクオはさらにおののいた。



598:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:28:50.39 発信元:221.30.151.167

('A`;)「先生、なんなんすか。

    もしかして、人に言えないようなことに関わってるとか・・・・」


(=゚Д゚)「忘れろ」


('A`)「そんな、忘れろ、って言ったって」


(=゚Д゚)「飲みなおしだ。・・・・・飲んで、忘れろ」


('A`)「・・・・・・・・・・」


(=゚Д゚)「・・・シベリアも物騒なのでな、護身用だ」


('A`)「・・・・・・・・・・」

先生がそこまで言うなら、何か事情があるのだろう。
ドクオは追求をやめた。

599:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:32:30.88 発信元:221.30.151.167

('A`)「わかりました。でも先生、厄介なことに巻き込まれないでくださいね」


(=゚Д゚)「野生動物の研究者は常に危険と隣り合わせだ。そんなことはわかっておる」


そんな危険とは種類が違う、ドクオはそう思ったが、ソファに腰を降ろした。


(=゚Д゚)「さあ、アザラシ肉の燻製だ、これをツマミに一晩明かそう

    わしは明日から研究旅行だ。お前の別離には立ち会えん」


*******

600:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:33:14.06 発信元:111.217.193.206
先生の授業はついつい時間を忘れて聞き入ってしまう

601:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:36:09.06 発信元:111.217.193.206
支援

602:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:36:59.20 発信元:221.30.151.167
ついにシベリアを発つ日となった。

とはいえシベリアからロンドンに直行便などない。
最寄りの大都市ヴィップグラードにすらない。
ヴィップグラードからモスクワへ飛び、そこからロンドンに向かうのだ。

シベリア村の駅のホームに、ドクオ壮行会のメンバーが集まっていた。
といっても皆経緯とドクオの無気力を知っていたために、数人しかいなかった。


友人のモララーが近づいて言う。

( ・∀・)「人生運だ!お前にも運が向いてきたんだ!これからだぞ」

   
( ・∀・)つ□「もし向こうで言葉に困ることがあったら、このカードを見せろ
        何でも親切に教えてくれるぞ」


渡されたカードにはFUCKと書かれていた。
意味をよく知らないドクオは、

('A`)「ありがとう、助かるよ」

と言って素直に感謝した。

603:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:38:08.40 発信元:111.217.193.206
殺されるぞwwwwwwwwww

604:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:42:04.03 発信元:202.229.178.130
モララー鬼畜w

605:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:44:49.15 発信元:111.217.193.206
シベリアモンキーが来てしまったかな

606:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:45:52.11 発信元:221.30.151.167
列車に乗り込み、扉が閉まり、連結部が大きな音を出して発進した。

ドクオはホームの一番端に立っている人に気づいた。
     __
    ∧,■!!
   (=゚Д゚) 
  ./.,= =l
::: :::: ::: : :: : : : ::: :: :

シベリアタイガー先生だ。


先生は一緒に飲んだあくる朝、ドクオの胸ポケットに500ポンドほどこっそり餞別を仕込んでくれた。
先生は手もふらず佇んで、列車の方をずっと眺めていた。
小柄な先生がなんだかもっと小さく見えた。


('A`)「先生、大丈夫かなあ・・・・」


恩師に心配をかけることはあっても、心配することなどこれが最初であった。

やがて駅は点となり、視界から消えた。

********

(続く)

607:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 11:47:21.10 発信元:221.30.151.167
ご支援ありがとうございました
またよろしくお願いします~ノシ

608:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 11:49:00.75 発信元:111.217.193.206
乙乙! 期待してます!

609:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 13:10:42.64 発信元:202.229.178.145

最近は豊作だな

610:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 21:28:07.10 発信元:221.30.151.167
しばらく間が開くので、もう少しだけ投下します。

611:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:30:31.82 発信元:221.30.151.167
ロンドンに着いたドクオは、予め借り上げられていたイースト・エンドの安フラットに着いた。
翌日件の会社に行き、拙い英語で資料を次々に提出した。


('A`)「It's Nice to see you mr. jeff Rin、First of all・・・」

( `ハ´)「・・・・・」


担当者は華僑の男であったが、高圧的であり、英語が出来無いドクオを完全に見下していた。

しばらくするとドクオが無能であることを見抜き、しまいには通訳を付けて
シベリアに直接電話をかけて情報を確認する有様だった。



('A`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



こんな事を幾日も続けているうち、ドクオは疎外感と焦操感に苛まれた。
(仕事の不得手もあったが、金をけちって朝も昼も夜もファーストフードばかり
食していたのもいけなかった)。


612:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:33:03.61 発信元:221.30.151.167
やがて最初の土曜がやってきた。
11時頃にベッドから這い出し、フラットから出てレンタカーを借り、そこらへんをぶらぶらした。
でも何もドクオの孤独な魂の慰めにならなかった。

適当なところで車を止め、


('A`)「欝だ・・・・・・・死のう」


そんなことをブツブツ言いながらイースト・エンドの陰鬱な町並みを彷徨った。
しかししばらくすると彼は色めき立った。


('A`)「あ・・・・・あれはっ・・・!



   同士スターリン!!!!」


それは店の看板であった。
でかでかと店の上に掲げられているスターリンの肖像。
まるで親しい知人に再開した時のように、ドクオは歓喜した。


613:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:34:30.16 発信元:221.30.151.167

    , -.――--.、
   ,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
  .i;}'       "ミ;;;;:}
  |} ,,..、_、  , _,,,..、  |;;;:|
  |} ,_tュ,〈  ヒ''tュ_  i;;;;|
  |  ー' | ` -     ト'{
 .「|   イ_i _ >、     }〉}    Сталин
 `{| _.ノ;;/;;/,ゞ;ヽ、  .!-'
   |    ='"     |
    i゙ 、_  ゙,,,  ,, ' {
  丿\  ̄ ̄  _,,-"ヽ
''"~ヽ  \、_;;,..-" _ ,i`ー-
   ヽ、oヽ/ \  /o/  |

Russian Restaurant Stalin
The man of steal

「ロシア料理 スターリン」

ただ残念なことに「鋼鉄の人」の意、「The man of steel」が「The man of steal」になっており、
「盗人野郎」なってしまっているのはいただけなかった。

ドクオはもちろんそんなこと気づかず、吸い込まれるように入っていった。


ーしかし、これが地雷であった。

614:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:37:03.31 発信元:221.30.151.167
ロシア料理の店にロシア人コックがいない(こういうことはよくあるのだ)。

陽気なジャマイカ系のドレッド兄貴ひとりで店番とコックを兼ねていた。
客は誰もいなかった。


(’e’)「Oh,Hello hello hello」


などと言いながらメニューを渡してきた。
そして大げさな身振りで、


(’e’)「See the menu, Then order、OK?」


と言った。


('A`)「ボ・・・・ボルシチある?」


(’e’)「Okay」


ジャマイカ兄貴は厨房に行き、鍋に火をかけ、鼻歌交じりに戻ってきた。
そしてドクオの隣のテーブルの席にドッカと腰を降ろして話しかけた。

615:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:39:09.50 発信元:221.30.151.167
(’e’)「I'm St.Jones, from Jamaica.Where are you from?」


('A`)「s....siberia in russia」


(’e’)「Oh!Nice place to see, But musta be frozen!

    I've been living in this fuckin London, for 10 years・・・」


それからジャマイカ兄貴は朗々としゃべりはじめた。ドクオはほとんど聞きとれなかったが、
所々で「fuckin」と言っているのだけはわかった。

やはりモララーが示したように、この言葉は万能であるらしい。


しばらくすると店内はなんだか焦げ臭いにおいが漂った。
鼻をひくひくいわせて、ジャマイカ兄貴は慌てて席をたち、


(’e’)「Oh!No,No,No, Noooooooooooooooo!!!」

(’e’)「FUCK!」


といいながら厨房に突進した。

616:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:41:43.85 発信元:221.30.151.167

しばらくしてジャマイカ兄貴は皿を持ってきて、

(’e’)「Sorry,Man」

と言ってドクオの前にシチュー皿を置いた。

ロシア料理以前に、明らかに人の食べるものではなかった。
でも隣に座って微動だにせずこちらを向いているジャマイカ兄貴の気迫に押されて、
恐る恐る手を付けた。


ドクオの顔はみるみる青くなった。


('A`;)ウェーッ


たまらなくなってドクオは店から飛び出ると、レンタカーに乗り込んだ。
陰鬱なロンドンの街並みを呪いながらドクオは飛ばした。
気分が悪くなってめまいがした。
おまけに、安物のレンタカーは乗り心地最悪で下腹部に振動を強く与えた。


腹の虫が泣き出した。そして、こういう時に限って信号は赤ばかり。


617:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:44:05.54 発信元:221.30.151.167

('A`;)「い、いかん・・・・っ 漏れる、漏れる!」


('A`;)「おっ!」


オアシスを発見した。道路の左手に、公衆便所があったのだ。
道端に車を寄せて停めて、ダッシュで駆け込む。


多少のフライングはあったが
そう、多少のフライングはあったのだが、



<<FAXを送信中です>> ← イメージ音です 脳内再生してください



・・・間に合った。


618:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:46:03.94 発信元:221.30.151.167

('A`)「ふぅやれやれ・・・・・」


('A`)「ありゃ?」


見ると婦人警官が車のそばに立っている。
どうやら駐車違反を挙げられてしまった・・・・。



('A`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



つくづくついていない。

ζ(゚ー゚*ζ「No Parking here, sir. Would you show me your driver's lisence?」

('A`)「あ、あ、あ」


ζ(゚ー゚*ζ「huh?」

ドクオは財布から国際免許証を取り出そうとした。

619:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:48:46.46 発信元:221.30.151.167
ところがどっこい、それはモララーがくれた例のカードであった。


つ【FUCK】  ζ(゚、゜*ζ  「・・・・・・・・・・・・」


パーン     _, ,_
_, ,_   ζ(゚、゜*ζ
('A`(☆ミ⊃


ドクオは地面にくずおれた。
バラバラっと財布の中身が散乱した。

その内の一つ、名刺を婦人警官は取り上げた。
婦人警官は驚いた顔をした。
そしてなんとロシア語で話しかけてきた。


ζ(゚o ゜*ζ「あなた・・・・・、シベリアの人なの?」


('A`)「え・・・・・?あんたロシア語わかるの?」

620:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:50:26.05 発信元:221.30.151.167

ζ(゚o ゜*ζ「私のママ、ヴィップグラードの出身よ!」


('A`)「そ、そうなの・・・・か・・・」


(;A;)「ウッ・・・・・」

母国語を聞いて、いままで塞いでいた感情の弁が吹き飛んだ。

ドクオは声を上げて泣いた。
泣きに泣いて、しまいには婦人警官の足元にすがりついた。
物見高い通行人がジロジロと見つめる


ζ(゚、゜;ζ「ちょ、ちょっと、あなた・・・・」


ドクオは構わず泣き続けた。

*********


621:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:52:04.56 発信元:221.30.151.167

婦警の名前は リタ・デレノフスカヤと言った。
ニックネームでデレーニャと呼ばれていた。

ソーホー地区にあるしゃれたフラットの5階に彼女の部屋はあった。
夕方、ドクオは彼女の部屋に招かれた。
話を聞いたデレーニャが、同情したのである。彼女は駐禁も見逃してくれた。


ζ(゚ー゚*ζ「入って」


大きな紙袋をもちながらドアを開ける。
ドクオも両手に紙袋を持ちながら入る。


('A`)「お邪魔します」


紙袋をテーブルの上に置くと、部屋の全貌が明らかになった。

622:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:54:23.42 発信元:221.30.151.167


('A`)「うわ、洒落た部屋だなあ」


黒のバックの上にガーベラの花柄がパターン化された壁紙。
モノクロームの唐草模様の天井。
カラフルな本がいっぱい詰まった赤い小さな書棚。
50年代を思わせるレトロなブラウン管TV。
寝心地が良さそうなベッド。
そして窓辺に溢れんばかりに飾られたドライフラワーの薔薇。


キッチンが一体型のワンルームだが、こざっぱりしていて手狭な印象は無かった。


なによりいい匂いがした。
俺や先生の部屋とは大違いだ、とドクオは思った。

623:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 21:56:24.05 発信元:221.30.151.167

ζ(゚ー゚*ζ「何が食べたい?」


('A`)「えーと、アザラシ丼」


ζ(゚ー゚*ζ「そんな田舎料理作れないわよ

       ボルシチでいい?」


('A`)「そう、それでいいや。

   今日とんでもないシロモノを食わされた」


ζ(゚ー゚*ζ「あそこで食べるなんて正気の沙汰じゃないわ

       あのね、世界中どこいっても、まあまあはずれなしなのは中華料理。

       なぜかって?中国人はどこにでもいるからよ」


('A`)「中華料理は・・・しばらくいいや」

ドクオはあの華僑の高圧的な相手方を思い出した。

624:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 21:57:08.39 発信元:111.217.193.206
うおおきてた支援!!

625:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 22:01:06.67 発信元:111.217.193.206
ただでさえ料理が不味いと有名なイギリスじゃあね

626:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 22:02:34.57 発信元:221.30.151.167

ζ(゚ー゚*ζ「ところでさ、」


デレーニャは笑いをかみ殺しながら尋ねた、


ζ(゚ー゚*ζ「なんであんなカード見せたの?」


ドクオの中で忘れていた怒りが吹き出した。


('A`#)「ハメられたんだよ、アンニャロメ!ちくしょう・・・・

    言葉に困ったらこれを見せろって渡されたんだ!」


ζ(゚ー゚*ζ「・・・・今後の付き合い方考えたほうがよさそうね

       相手が悪かったら殺されてたわ」



627:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 22:03:56.84 発信元:221.30.151.167

ドクオは真顔に戻って逆に聞いた、

('A`)「FUCKってどういう意味なの?」


ζ(゚、゜;ζ「ん、えーと、それは・・・・・・・

       使っていくうちにわかるわよ、あ、いや、あまり使わないほうがいいわね
       喧嘩を売るような言葉だから」


('A`)「でもさっきのあんちゃん別に挑発するでもなく、Bob marley is fuckin' greatとか言ってたぜ

   ねえ、どういう意味なの?」


ζ(゚、゜;ζ「ん・・・とにかく悪い言葉よ


       そ、そんなことより!」


628:('A`)ロンドンより愛を込めて のようです
11/11/26 22:07:05.76 発信元:221.30.151.167

ζ(゚ー゚*ζ「ヲッカ飲む?ちょっとだけならあるけど・・・・」

ヲッカと聞いて、ドクオのロシア人の血が騒ぎたった。

(゜∀゜)「飲む!飲む!」


歓喜の雄叫びを上げた、

(゜∀゜)「ヒヤホーイ!ウラ--------ッ!!

    レーニン万歳!スターリン万歳!フルシチョフ万歳!
    ブルジネフ万歳!ゴルバチョフ万歳!エリツィン万歳!プーチン万歳!

    ジントニックなんかクソ食らえだ!
    俺はロシア人なんだ!!!!」

ζ(゚ー゚*ζ「そういう時に使うのよ

       fuck off all gin'n' tonics!って!」


(゜∀゜)「Yeaaaaaaah! fuck off ! fuck off!」


******

(続く)


629:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 22:07:20.05 発信元:111.217.193.206
イギリスロッカーのインタビュー動画見るとファッキンの使用率に驚く

630:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 22:08:04.06 発信元:221.30.151.167
ご支援ありがとうございました。ごきげんよろしゅう

631:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 22:08:24.74 発信元:111.217.193.206
乙乙!!
面白い、続きがすごく楽しみ

632:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 23:08:22.51 発信元:182.249.55.107

いいねいいね

633:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/26 23:46:07.87 発信元:110.132.14.189
乙です。ドクオがんばれ…

634:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 00:05:41.44 発信元:202.229.178.150


635:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 19:08:51.37 発信元:202.229.178.3
シズーカ

636:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 19:12:05.85 発信元:123.108.237.30
ノビータ

637:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 19:41:20.37 発信元:111.89.140.2
スネーオ

投下します、>>406の続きで「(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版」

638:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 19:43:53.58 発信元:111.89.140.2

川 ゚ -゚) そもそも私達が、あなた方の世界を知ったのは一冊の目録からでした。図書館の最奥部に置かれていた、全蔵書を記録するデータベースに一切情報の無い、孤独なその目録には、あなた方の図書館が誕生した経緯と蔵書、そして図書館の日常が記載されていました。

川 ゚ -゚) さらに不思議な事に、その目録は定期的に頁数が増えていったのです。誰も触れなくとも独りでに

(-@∀@) フムン

川 ゚ -゚) その本がただの創作物ではないと確信した矢先にひとつの事件がおきました。私達の図書館に保管されている蔵書が、消失し始めたのです

(-@∀@) 消失?

川 ゚ -゚) 文字通りです。書架に収められている作品が、データベースから消え、やがて書架からも消えるのです

639:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 19:45:06.42 発信元:126.28.176.105
支援!

640:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 19:46:46.35 発信元:111.89.140.2
(´<_` ) 我々は、件の目録と関連が無いか調べようと最新の頁を開いて、愕然とした。頁は作品ではなく、意味不明な文字の羅列で埋め尽くされていた

(-@∀@) …それには、思い当たる節があるな

(´<_` ) 諦めずに何か書かれて無いかと探していた我々が文字の羅列の合間に見つけた文章には、シベリア各所へ宛てたと思しき休館のメッセージを見つけ、直後に絶望しました

(´<_` ) あなた方の図書館と我々の図書館は共に滅びるのだと

(-@∀@) …繋がっていたのか?世界が


641:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 19:54:18.43 発信元:111.89.140.2

lw´‐ _‐ノv 私達が思うにね、あなた方の世界が私達の世界を生み出したんだと思うの。影響されたのは私達のほうだし、なによりこの図書館で見つけちゃったんだよね

なにを、言い掛けたアサピーに一冊の本が突き出される。

lw´‐ _‐ノv この作品にさ、出てくるんだよね。私達が。私達の世界で起きた事が、ほんの一部だけれど、書かれてる

アサピーが手に取った本のタイトルと分類番号を見、内容を思い出す。確かに図書館は登場した。

(-@∀@) 本から生まれる世界、ね…

川 ゚ -゚) 当初私達は勿論、ありえないと考えなおしました。認められる筈ないじゃありませんか

(-@∀@) それはそうだな

642:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 19:57:41.41 発信元:111.89.140.2
lw´‐ _‐ノv でも認めざるをえなかったの。消失が止まった頃、件の目録に変化があったから

(´<_` ) この図書館が廃墟と化していた時、こちら側からは件の目録に増え続ける文字を追うだけで、どうしようもできなかった。しかし

(´<_` ) 廃墟と化してもなお、物語を語る人が居た。踏みとどまり、詩をうたう人が居た。景観を良くしようと草を植える人が居た。留まる人達を見守る人達も居た。廃墟に集まり交流を果たす人達も居た。諦観をぬぐい去り、立ち上がる人達が居た

(´<_` ) そうして、目録の図書館が復活し始めるにつれて、私達の図書館は安定を取り戻したのです

643:(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版
11/11/27 20:01:24.70 発信元:111.89.140.2
(-@∀@) そんな事…いやまさか

川 ゚ -゚) ありえないと言いたいのは私達も同じです。しかし理解できないだけの事象を起きるはずがない事象に貶めるのはやめましょう、いつまでも話が終わりません

(-@∀@) ああ…まあそれは良いとして、私が居なければ君達の世界は生まれてないかも、と言ったね

川 ゚ -゚) …実は、私達の世界にも訪れたのです、私達の世界でもあなた方の世界でもない世界の、ブーン系小説シベリア図書館の職員が

(-@∀@) なんとまあ、驚いたろう

川 ゚ -゚) それはもう派手に取り乱しました。しかし得た物も相応でしたよ

川 ゚ -゚) 彼らの話と私達の経験からするに…あなたが目録として分類してくれたおかげで、私達の世界は留まり続ける事ができている。多分、私達以外も含めて、物語から生まれた世界は別の誰かに保たれているから連続して存在できるのです

(-@∀@) …私はしかし、作品を執筆したわけではない

644:(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版
11/11/27 20:05:12.80 発信元:111.89.140.2
川 ゚ -゚) おそらく、重要なのは書かれ読まれる点ではない。特徴付けが成される点です。彼らは、小さな差であれ個性が有るから複数の異世界が同時に存在できる、と言っていました

(-@∀@) 確かに私は区別し続けて来たがね

アサピーは、ぐるり周囲を見渡す。所狭しと並ぶ、本という形の物語がもしも全て同じデザインならば、図書館の本棚はただの壁に見えるかもしれない。

(-@∀@) ふうむ

アサピーは、シュールから受け取った本を机に置くと、ため息をひとつ。

(-@∀@) 私はね、私は思うのだけれどね…つまりは観測できない宇宙と同じ事なんだ。とある年代まで多くの学者は地面が平らで、空は巨大な天井が張り付いているだけだと信じていた。だが実際、地面は丸く空はどこまでも続くし、遙か彼方には星がある

645:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 20:08:07.98 発信元:111.233.206.28
しえん

646:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
11/11/27 20:08:11.28 発信元:221.30.151.167
shen

647:(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版
11/11/27 20:08:24.22 発信元:111.89.140.2
(-@∀@) 現実を自身の世界に基づいて構築する人間は、観測手段がないと勝手にシュレディンガーの猫を作り出す。猫が最初から死んでいても無理矢理こじつけて

(-@∀@) だいたい、昔からよく言われている事だ、我々の存在する宇宙は、別の存在によって作られた宇宙だという話と同じような物だ。森羅万象が既知の文法と未知の文法どちらで書かれているか、というだけのこと

(-@∀@) 単純な話だな。素直に君達を認めれば良かった

川 ゚ -゚) では…

(-@∀@) 今までの非礼をお許しねがいたい、ブーン系小説シベリア図書館の皆様…私は目録を書くよりもあなた方と話がしたい

アサピーは三人に、右手を差し出した。

648:(-@∀@)とある眼鏡の蔵書目録のようです・SF(すこしふしぎ)版
11/11/27 20:11:56.69 発信元:111.89.140.2



***

「私にとって本とは、文字数、ページ数、分類番号の複合体です」

「君の人柄を知るには目録を見れば十分なわけだお、たしかに」

***






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