【リレー小説】シベリア・サスペンス劇場3【三行まで】at SIBERIA【リレー小説】シベリア・サスペンス劇場3【三行まで】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト350:いやあ名無しってほんとにいいもんですね 11/06/23 19:33:11.17 発信元:202.229.177.14 「雨、すごいですね‥‥」「‥‥‥。」夜明の語りかけに最初のうちは一応返答はしていた女は、さいたま市に入る辺りから全く喋らなくなった。 夜明のタクシーは櫛引町周辺まで、辿り着く。この辺りは古い家が多く、家が建った当時の生活形態からか、駐車場が無い家が多く存在する。当然、路駐してる車が道に溢れ、走行し難い。 「どのあたりで停めましょうか?」夜明は女に聞いた。「‥‥ボソボソ‥‥」女は何やら喋るも、激しい雨に掻き消されて夜明は聞き取れなかった。 351:いやあ名無しってほんとにいいもんですね 11/06/25 08:13:20.60 発信元:124.146.175.11 滝のような雨の中、タクシーは路駐の車を避けながら古い住宅地を徐行する。 今はもっと都心に近い所も住宅地として分譲されている。この辺りは新しく家が建つ訳でも無く、昔からある家が建て替えられる事もなく延々と続く。古い家、路駐車、そして大雨が鬱蒼としたシチュエーションを盛り立てる。 「‥‥ここです」小さい声ながら、はっきり聞き取れる声で女は言った。夜明はウインカーを出し、車を停止させた。雨は更に勢いを増した。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch