シベリア郵便局・325通目【レス代行】at SIBERIA
シベリア郵便局・325通目【レス代行】 - 暇つぶし2ch597:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
10/11/21 17:30:38 発信元:115.163.137.82
【依頼に関してのコメントなど】 いつもお世話さまです。またまたお願いいたします
【板名】哲学
【スレ名】 ジョルジュ・バタイユ Georges Bataille
【スレのURL】スレリンク(philo板)
【名前欄】 佃煮マニア
【メール欄】sage
【本文】↓
おや、いっぱい書き込みがありますね、熱心な読者の人がいるようです。文才があります。
長文を投稿し続けているのは全部私です。

ドゥルーズ=ガタリは、分裂病をアルトーの唱った生きた工場の詩から根ざして、欲望機械という言葉で称揚しましたね。
分裂病の欲望というのは、内在的他者つまり、意識下のもう一人の自分の暴走と結びついています。
意識下というのは理性でコントロールできず、半ば自動で動いているんですよ。
そしてその自動的な思考がどんどんあふれて来て頭の中を支配するようになります。
この状態が機械的だと彼らは言ってるんですね。
無意識の欲望が機械的に動き回り、分裂病者本人とは別の新たな身体を作り上げるようなものです。
こういうのを精神医学では「させられ妄想」と言いますが、ガタリ達は「欲望機械」と読んだんですね。
歴史の上では「神に髪を引っ張られる」なんて言い方をしたりもする、独特の思考形式です。
>>103さんのドゥルーズへの批判(分裂病者の政治利用)は大変的をついていますが、
この欲望機械という表現においては、彼らが分裂病の当事者でもないのによく的確に表現したものだと思います。
フロイトのコンプレックス云々などよりははるかに実像をとらえていたでしょう。

しかしこの、精神病の思考というのは実際は類型的なもので、そこに一歩踏み込んでしまうと実際は味気ないものです。
自閉的で、思考が切れ切れになり、全てが自分と関係し、全てに意味があると思い込む不毛の世界です。

ニーチェに啓発されたバタイユが述べる、神なき侵犯の後の世界というのはまさに精神病者の世界なんですが、
これは実際には崇高なものでもなんでもないモノだと思います。
あくまでも未だ侵犯されず禁止に勝つ事ができない段階だからこそ、その生はきらきらと光の軌跡を描くのでしょう。


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